鬼日子(シャドウデイズ)

中央が趙大勇監督。
趙大勇(チャオ・ダーヨン):監督


仁偉は妊娠した彼女の石榴を連れて山深い故郷に戻ってきた。村長をしている叔父のもとに身を寄せて子供を産もうと考えていた。廃屋になっていた生家を掃除し2人で暮らし始め、叔父は仁偉に計画出産にかかわる仕事を世話してやった。村長は目標が達成できないでいた計画出産にはっぱをかけると、仁偉らはいやがる妊婦をむりやり連れだすなど、手荒な手段で計画を遂行していった。順調に進む計画出産に祝杯を挙げる村長ら。その夜村長は・・・・。


舞台になるのは雲南省ミャンマー国境に近い村で、都会から遠く離れた閉じられた世界で起こる惨劇という形を借りて、ひとりっこ政策のゆがんだ姿を映し出している。
上映後Q&Aあり。監督の話を聞くと、なるほどと思えるのだが、唐突にこれだけ見せられると、ん〜と少々うなってしまうかもしれない。
舞台になる村はすでに廃村になっており、監督はここで《廃城》(ゴーストタウン)というドキュメンタリーを撮っており、この村からインスパイアされてこの映画ができ上がっている。人里離れた山奥では奇妙な事件が起こりそうで、土地(山奥)と物語の関係を考えるととても興味深い。
村の様子は以下のサイトを参照→http://www.fotoe.com/sub/101984http://www.ynmeili.com/sy/nujiang/pp/2013/0508/2549.html


2014.11.25@有楽町朝日ホール(TOKYO FILMeX)
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