《武侠梁祝》九寨溝でロケ

古天樂(ルイス・クー)は大陸の俳優・劉燁と初めて共演することになった。その新作は《武侠梁祝》(仮名)で、愛情悲劇を得意とする馬楚成(ジングル・マー)が監督する。好く知られた梁山伯と祝英台の悲劇を再び改編する。
劇中、梁山伯を演じる古天樂は、ハンサムとして知られているが、監督は観客には演技を見てほしいと思っているため、そのキャラクター作りに特別に心を砕いており、古天樂の顔に大きな刀傷をつけようと考えている。その外見も特別なものにしようとしているのだ。
馬楚成は「映画の中の梁山伯は、原作とは違います。経験豊かで男らしい人物で、古天樂にはぴったりだと思っています。ただし、キャラクター作りでは思うところがあります。観客に古天樂の演技を見て欲しいので、ハンサム過ぎないようにしたいと思っています」と話した。
観客が新鮮味を感じるようにと、劉燁(リウ・イエ)は馬文才を演じるてもらうともいう。また劇中には、多くのアクションシーンがあり、劉燁と古天樂には生死の決闘を戦う場面もある。劇中の重要人物、主役の祝英台については、現在探しているところだという。監督は「すでに数十人のカメラテストをして、いいと思う人物は数人いる。しかし中でも1人、新人の子の可能性が高い」と話した。
馬楚成は10月には《東京攻略》続集を撮影しなければならない。従って新作は来年から撮影になる。しかしロケ地の1か所は、四川省九寨溝で、秋になると紅葉になり、景色は究めて美しい(《英雄》の湖の場面のロケ地)ため、監督の馬楚成は特別に9月末に数日《武》を撮影したいと寰宇に願い出ている。映画会社からも承諾を貰っており、監督は喜んでいる。また、この映画は準備に2年かけており、脚本への要求も高いと話した。by 2004.8.13「東方日報」

みんなが古装を撮りたがっている。たしかに古装動作片は香港映画の特色の一つだが、もう1つの理由があるように思う。それは大陸での配給を考えての事だ。大陸では、所謂黒幇片(ヤクザ映画)は、公開出来ない割合が高い(《無間道》や《江湖》の例を見ばよく分かる)。しかしこれが、時代設定が古くなれば、ワルが主人公だろうが関係ないのだ。こうやって香港映画が大陸での配給を考えて、その脚本やスタイルの変更を余儀なくされれば、ここでも香港映画は消滅してしまう運命なのかもしれない。