陳嘉上、新作は大陸でも上映

「七一デモ」(7月1日に行われた香港の民主化を訴えるデモ)に参加したことで、すでに大陸のブラックリストに載っているといわれている陳嘉上は、映画会社社長が、彼を外に出さないなどの処置を取っており、少なからぬ影響を受けているといわれていた。ところが最近になり、香港では今月9日から公開になる新作《A-1頭條》が、大陸でも同時公開が決まった。これによりブラックリストは単なる噂であることが証明された。これについて陳嘉上は、「ブラックリストなんて信じていない。しかし映画会社がこの噂のせいで、僕と仕事をしたがらなかったのは本当だ。今回の作品が大陸で上映されることになり、僕の心の中に溜まっていた鬱憤は一気に晴れることになった」と話した。(後略)by 2004.9.6「東方日報」紙版

その題材、そして人材と、さまざまな要素が「大陸で公開できるのかどうか?」を基準に選ばれるようになれば、これは規制と同じだが、実は一番恐ろしいのは「風評」だということが良く分かる。
ところで、この《A-1頭條》というのは、新聞の1面のトップニュースをさす。香港の新聞はA、B、Cとカテゴリー分けがある。「A-1」はAの1面の意味で、「頭條」はトップニュースのこと。ちなみに娯楽版はC。