墨斗先生

陳小春(チャン・シウチョン)、杜[シ文]澤(チャップマン・トー)、葛民輝(エリック・コット)、張達明(チョン・ダッミン)、谷徳昭(ヴィンセント・コック)、黄真真(ウォン・ジャンジャン)、黄貫中(ポール・ウォン)、黄家強(ウォン・ガーキョン)、葉榮世(イップ・ウェンサイ)、雷宇揚(サイモン・ロイ):監督


麥竇(小春)は、湾仔に勤めるエリートサラリーマン。金はある、女には不自由しない。肩で風切って出勤。しかしある朝どうしたわけか解雇されてしまった。まあいいさ、俺を必要としている会社は他にもある。ライバル会社に電話をすると、相手はすぐにでもやって来いという。ただし夕方5時までに。会社はビクトリア湾の向こう側、15分もあればいけるさ。さあタクシー飛ばしてと思い、路地を抜けて向こう側からタクシーを拾おうとしたそのとき、覆面をした賊にナイフを突きつけられ、財布もIDも取られてしまった。さて麥竇先生無事に向こう岸へたどり着けるのか。


エリートサラリーマンから一介の無一文(一時的)になった彼を襲うさまざまな事件(障碍)、そして見えてくる人間の真実の姿、っていうのを描きたいんだと思いますが、いま3つぐらいかな。小春はでずっぱりで頑張ってますけどね。芸達者もいっぱい出ているし、笑えるところもあるけど。こういうのは細心の注意を払いながら勢いで撮るものだと思うけど、その注意と勢いが足りないかも。杜[シ文]澤の警官もずっと見てると飽きるしね。なんか中途半端な印象。やっぱり脚本と演出かな(トホ)。谷徳昭でもう一回撮ってほしいかも。ちなみに「麥竇」は「麥兜」と同じ読みでタイトルの「墨斗」も同じ音。2004.9.13@會展


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