香港映画旧正月は大混戦

首映禮のあと今年のクリスマスシーズンは、中国・香港・台湾とも《功夫カンフー・ハッスル)》だけが、唯一の香港映画だ。馮小剛(フォン・シャオガン)の新作《天下無賊》は繰り上げて上映し、《功夫》との正面対決を避けた。その他の映画も上映時期を先に延ばし、年末元旦の稼ぎ時を泣く泣くあきらめており、来年1月の中ごろになってやっと香港映画が上映される。
3年の準備を経た周星馳チャウ・シンチー)の《功夫》は向かうところ敵なしと言われており、多くの映画が強敵を前にして同時公開を嫌った。《功夫》が12月23日封切りと決まってから、大陸の有名監督・馮小剛監督、劉徳華アンディ・ラウ)の《天下無賊》は、《功夫》より10日前の公開を決めた。その他の映画も上映時期を遅らせ、みんなが避けている。どうりで今年の暮れと正月の稼ぎ時が華やかさに欠けるわけだ。
さらに陳奕迅(イーソン・チャン)、容祖兒(ジョーイ・ヨン)主演の《神経侠侶》と張艾嘉(シルビア・チャン)の《海南鶏飯》は、本来クリスマス時期の上映であったが、《功夫》の上映日である12月末を避けた。配給は、上映日が《功夫》と1週間違いで、興行成績に影響があるのではと心配し、わざわざ上映日を先延ばし、来月半ばにした。予定では早くとも来年1月中旬になって初めて香港映画が上映されるのだ。
さらに旧正月時期になって初めて、香港映画の時期がやってくる。今年は4作品が2月に上映されることが決まっている。最も注目されるのは、遠くインドまでロケに行った喜劇《喜馬拉亞星》。「新しいお笑い王」鄭中基(ロナルド・チェン)、たくさんのいい映画を撮っている劉青雲呉鎮宇、加えて張栢芝セシリア・チョン)で、今年の旧正月の第一、その次は梁朝偉トニー・レオン)と任賢齊リッチー・レン)と舒淇(シュウ・ケイ/スーチー)主演で韓国へロケした《韓国攻略》。美人に美しい景色で、興行成績を煽る。
旧正月第2弾に上映される映画はいまのところ2 作品だけだ。呉彦祖ダニエル・ウー)、鍾欣桐(ジリアン・チョン)、馮徳倫スティーブン・フォン)主演の《精武家庭》と彭兄弟(パン・ブラザース)監督、陳柏霖(チャン・ポーリン)、梁洛施(イザベラ・リョン)主演の《見鬼10》。近年、ホラー映画は流行だが、旧正月の上映はやはりあきらめ、《見鬼10》は、来年2月の上映から3月上映になるようだ。by 2004.12.16「星島日報」

というわけで、今日、周星馳の《功夫》首映禮。異例に早い(1週間前)プレミアは何故かな。銅鑼灣、時代広場前を通りかかったら、プレミアは終わってました(笑)。