《異度空間》大陸解禁

張國榮レスリー・チャン)の遺作《異度空間(カルマ)》は大陸公開の許可を取れなかったため、大陸では公開されていない。このたび再び審査を受け、ついに陽の目をみ、大陸での公開が解禁になった。
3年前、張國榮が《異度空間》を撮影した際には、たえず何かに取り憑かれたと噂されていた。星皓(フィルモコ)電影公司が大陸上映を申請した際にはそれが妨げとなり、幽霊映画は上映許可が下りず、大陸では一貫して上映禁止であった。哥哥が亡くなってから、多くのファンが哥哥の遺作を大陸で公開して欲しい、また哥哥の遺作は、大陸では正規盤はなく海賊版しかないのは望ましくないと星皓に訴えていた。様々な経緯を経て、昨年になり《異度空間》は中国金鶏百花影展の特別セレクトとしてオープニング映画に選ばれ、哥哥の映画界に対する貢献を称えることになった。また最近になり、大陸の審査を通過、許可をもらうことが出来た。そこで星皓は、今年4月1日の哥哥の命日に大陸で正式に上映し、哥哥に捧げることにした。
・香港映画に対し徐々に解放へ
《異度空間》が大陸で陽の目を見ることになった事をうけて、星皓の余銘康は「今回許可を取れたのは、大陸が香港映画に対して徐々に開放的になっているからだ。彼らはこの映画を見て、哥哥の映画はただのスリラー映画であって、大陸の上映基準になんら違反していないことが分かったので、許可が下りたのだ。(かなりの部分をカットしてやっと許可されたのか?)どこもカットしていない。以前に許可が下りなかったのは、当時制作者側と電影局のロスコミュニケーションによるものだ」と話した。
余氏は続けて「現在のところ4月1日に大陸全土で公開の予定さ。その時には哥哥を記念して盛大はプレミアを行い、主演の林嘉欣(カレーナ・ラム)、監督の羅志良(ロー・チーリョン)も出席するようにする」と語った。by 2005.1.6「東方日報」

香港映画の新しい上映先として大陸があるなら、ここ数年の香港映画で大陸未公開作品には今後は許可が出て上映されるという道もあるわけですね。じゃあ今から《無間道》や《江湖》もいける?? まだ無理か。