誓不低頭 

鐵漢子隠姓埋名的半生傳奇だって方中信(アレックス・フォン)、蒙嘉慧(ヨーヨー・モン)、錢嘉樂(チン・カーロッ)、趙頌茹(ユー・チウ)、陳宇琛*1(サム・チャン)、高雄(コウ・ホン)、林雪(ラム・シュ)、謝天華(マイケル・ツェ)、唐寧(レイラ・トン) 
煒達(ワイダッ):監督  2004年 DVD


警察官だった藍朗(方中信)は、黒社会のボス(高雄)の娘(唐寧)を殺したぬれぎぬを着せられた。さらに彼女(蒙嘉慧)を拉致され、彼女を救う為に、自分を陥れた幼なじみ(謝天華)を刺した。謝天華は方中信にさされながらいう、「こうしなかったらアメリカに居る妻と子が・・」。
警官を辞めた方中信は蒙嘉慧と友人・錢嘉樂、その従妹(趙頌茹)と海辺でレストランを営んで静かに暮らしたいと思っていた。そこにある日、オーストラリア帰りだという若者(陳宇琛)がやってくる。さらに黒社会方中信を放っては置かなかった・・・。


方さんの何かをあきらめたような演技はいいのだが、いかんせん話しがつまらないよな。
方さんは1人で一枚看板を背負っていける俳優じゃない。相応しい相手がいて初めて魅力的に見える俳優だし、そういう使われ方をした映画の中の方さんは、魅力的に光って見える。
劉青雲ラウ・チンワン)との《十萬火急》にしても、任達華(サイモン・ヤム)との《濠江風雲》にしても、張國榮レスリー・チャン)との《鎗王(ダブルタップ)》にしてもそうだ。個性的な主役がいるから、脇の方さんが十分にウケの演技が出来る。そしてもちろん《旺角黒夜》にしても、呉彦祖ダニエル・ウー)と張栢芝セシリア・チョン)がいるから、方さんの抑制した演技が冴えるのだ。それに方さんに与えられる役は、いつもどちらかというと「陰」だ。
そんな「陰」でウケの演技の人を主役に持ってくるのは苦しい。映画が鬱々として、停滞しまうことが多い。この《誓不低頭》もその傾向がある。せめて、実はキーになるオーストラリア帰りの若者がもう少し魅力的な人選で、方さんとの対比で彼の存在を丁寧に描いてくれたら、少しは面白くなったんじゃないかと思うのだが。
ところで「陰」でウケの俳優だけど、たまには「陽」の役を誰か振ってくれないのでしょうか。すごくスカした役、そしてもちろんコメディで。
この映画、撮影中は《英雄有涙》と言われていて、公開されず、いきなりDVDになっていた(苦笑)。


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*1:石修の息子でいまはTVBに出ている