雑誌「HMC」がゴースト映画の特集をしている。3月24日からの《見鬼10》に引っかけての特集。香港でお化けといえば、この人・雷宇揚(サイモン・ロイ)と映画評論家・紀陶がゴースト映画Best20を選んでいるので、ちょっと拾ってみよう。(2人が同じ作品をあげているものがあるので、総数は20より少ない)
- 《彊屍先生(霊幻道士)》劉観偉:監督 1998
- 《シャイニング》スタンリー・キューブリック:監督 1986
- 《凶榜》余允杭:監督 1981
- 《エクソシスト》ウィリアム・フリードキン:監督 1973
- 《回路》黒沢清:監督 2001
- 《テナント 恐怖を借りた男》ロマン・ポランスキー:監督 1976
- 《幽霊人間》許鞍華(アン・ホイ):監督 2001
- 《ロスト・ハイウエイ》デビッド・リンチ:監督 1997
- 《異度空間(カルマ)》羅志良(ロー・チーリョン):監督 2002
- 《屍家重地(オカルト・ブルース)》劉鎮偉(ジェフ・ラウ):監督 1990
- 《見鬼(THE EYE)》彭氏兄弟(パン・ブラザーズ):監督 2002
- 《オーメン》リチャード・ドナー:監督 1976
- 《シックス・センス》M・ナイト・シャマラン:監督 2000
- 《瘋劫》許鞍華:監督 1997
- 《回魂夜》張瑛:監督 1962
- 《一歩一驚心》蕭芳芳:主演 1960年代
- 《エルム街の悪夢》ウェス・クレイヴン:監督 1984
《雨月物語》や《四谷怪談》なんかは入ってませんでした。オカルト、ホラー、ゴーストものはあまり好きではないので、出来れば見たくないのだが、《見鬼10》は見るんだろうな。しかし何故「2」の次がいきなり「10」なんだろうか。
ところでここに登場する映画評論家・紀陶さんが、いつも百老匯電影中心のサロンで中心になって話をしてくれる人。最近になり名前が分かったこの人、毎回かなりラフな格好で登場、どこのオヤジだといった風。香港電影資料館で行われた呉宇森(ジョン・ウー)との座談会(id:hkcl:20041110)の時など単パンで現れたのだが、その実、れっきとした映画評論家であった。かつては雑誌編集、漫画原作、放送作家、映画脚本などを経て、映画評論を生業としているようだ。
映画の脚本では、《倩女幽魂 II人間道(チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2)》《白髪魔女傳》《夜叉》などにかかわっているらしい。《夜叉》といえば、小春じゃないか。電影中心のサロンでは、私、何も話をしていない最初の時から香港人ではないと気付かれていたらしいのだが、最近「香港映画好きの日本人」として、すっかり顔を覚えられてしまったので(ほぼ毎回出席してるんだから覚えられて当然なのだが)、この際仲良くなっておこうと思う(笑)。この前も、「プレミアがあったから興味があると思って電話したけど、通じなかったよ」と言われてしまった。惜しいことをした。