《如果・愛》ベネチアへ

《如果・愛》 ベネチア映画祭クロージング上映

香港の有名監督・陳可辛(ピーター・チャン)は、10年後再び恋愛映画《如果・愛》を監督、アジア4か所のスター・張學友(ジャッキー・チョン)、金城武、池珍煕(チ・ジニ)、周迅(ジョウ・シュン)らと手を組んだ。映画は9月のベネチア映画祭のクロージング映画に選ばれ、映画祭で初めて観客の目に触れることになる。映画はいまのところクリスマスシーズンに、香港、中国とアジアの各都市での上映が決っている。
陳可辛はベネチア映画祭に備えていた。かなり早い段階に映画祭のディレクターのマルコ・ミューラーは自ら北京を訪れ、映画会社の特別の計らいで《如果・愛》の40分のラッシュを見、すぐに陳可辛に今年のベネチア映画祭のクロージング映画を任せることにした。さらに盛大なパーティーを開くことを提案したという。
金城武は涙をうかべた
マルコ・ミューラーはこの映画は感動作、言葉の限界をこえるパワーをもち、ミュージカル映画としても優れて、言葉の分からない観客をも感動させると話した。また彼は1人のイタリア人として、學友がスクリーン上で歌うのが、まるでイタリアのオペラのような雰囲気があり、中国人が作るミュージカル映画がヨーロッパ市場にも適しているとは思わなかったと話した。陳可辛は、この映画がミュージカル映画として地域の限界を超え、歌と踊りのインターナショナルな感覚で言語の障害を超え、誰もが感情移入できることを願っていたので、マルコ・ミューラーの言葉を聞き大変に喜んだ。現在、陳可辛は不眠不休で編集とポストプロダクション中。さらに台湾へ行き金城武の歌と台詞を入れ、9月の映画祭への出展について話し合い、自ら金城武のインタビューを撮り、映画祭で流す予定だ。映画を見た金城武は、劇中雪が降りしきる北京での周迅との場面に感動して、涙をうかべた。(略)by 2005.7.26「明報」

UA戲院には4種類のポスターがかかっているらしい。ベネチア映画祭のオープニングは徐克(ツイ・ハーク)《七剣》(id:hkcl:20050625参照)、クロージングはこれ。他にも杜琪峰(ジョニー・トー)の《以和為貴》や關錦鵬(スタンリー・クワン)の《長恨歌》が出ると言う話もあるような。ベネチアでアジア映画がたくさん上映されそうだ。