神話(The Myth)

《神話》
成龍ジャッキー・チェン)、梁家輝(レオン・カーファイ)、キム・ヒソン、マリカ、于榮光(ユー・ロングアン)、譚耀文(タム・イウマン)、王喜合(ケン・ウォン)、葉山豪 唐李禮(スタンリー・トン):監督


考古学者のジャック(成龍)はいつも見る夢がある。自分は秦の始皇帝に仕える将軍で、朝鮮の姫を護衛して秦へ行く使命を仰せつかっている。その途上で襲われ、姫ともども崖の下へ・・・・。
ある日友人の科学者ウィリアム(梁家輝)が尋ねてきて、インドにいる空中に浮く男をたずねに行くことに。2人は多くの信者を集める空中に浮く男の元をたずね、宮殿に忍び込むと、宮殿の中央にはひつぎと剣が空中に浮いていた。ウィリアムが、ひつぎの真下のある宝石を盗もうとすると、一瞬にして浮いていたひつぎも、信者をあつめ空中浮遊中だった男も落下した。信者たちに追われ2人は逃げるが、ジャックは逃げおおせず・・・・。


神話の時代と現在を交錯させて描いていく、成龍版インディジョーンズってことか。
秦の始皇帝、不老長寿の秘薬、朝鮮からの輿入れ、インド、隕石、空中浮遊、盗くつ、ラブとたくさんある要素の処理のしかたが今一つ。隣の香港人カップルなんて途中で退屈してたぞ。脚本がもっと綿密だったら、かなり面白くできたんじゃないかと思うのだが。
成龍のアクションと人海戦術の戦闘シーンを見せるがために、将軍ジャッキーパートに明らかに大きな力が入っている。さらに考古学者ジャッキーもかなりアクションが出来き、そのアクションはいつものジャッキーなのも気に入らない(笑)。考古学者ジャッキーは普通の人だが、将軍ジャッキーが乗り移るときだけアクションが発揮できるとか、どちらもアクション万能なら、夢の部分の分量がもう少し少なくてもいいのではないかと思う。要はめりはりの問題。


譚耀文も出ていた。成龍と馬の2人乗り。出ている時間は少ないが、見せ場はちゃんとあった。王喜合、葉山豪などお馴染み面子もちらと。
お金はかかっているのは一目瞭然で、各地にロケしているわ、アクションシーンも大変そうだし、俳優もインドだ、韓国だ、言語もハングルあり、北京語あり、広東語あり、英語ありいろいろ詰め込んでいる。入れればいいってもんじゃないんだけどな。2時間がそのまま2時間に感じられた映画だった。
韓国の女優さんを使いたいがために、現在古装片では、朝鮮半島から中国大陸へつれてこられる姫が急増中か・・・。あと気になったのが、成龍の北京語部分は吹き替えなのはいいとして、広東語もほんの一部分、吹き替えではないか? 非常に似ているが微妙に違うように聞こえることろがあるのだが?? 
旺角百老匯では、3つのスクリーンを使ってフル稼働。私の見た夕方の回は、85%ぐらいの入り。2005.9.24@旺角百老匯


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