張栢芝ドラマに初挑戦

厳浩(イム・ホー)は上影集団の為にドラマ《周[王旋]》を撮り、張栢芝セシリア・チョン)が周[王旋]を演じることになった。20話のドラマで来年3月から撮影が開始される。美術は張叔平(ウイリアム・チョン)が担当する。張栢芝のギャラは1話につき13万元として、上影は熱心にオファーしていた。張栢芝は先月、脚本を見て気に入り、すでに出演を承諾している。
・曾志偉が柳社長を演じる
張栢芝のマネージメント事務所・中国星の李小姐は昨日、張栢芝はこのドラマへ出演すると認めた。李小姐は電話で「張栢芝はこのドラマのスタッフを信頼している。加えて金桑子(ゴールデンボイス)周[王旋]の伝奇なので、彼女はこのドラマに興味を持った」と話した。
劇中、もう1人の重要な役である柳社長は曾志偉(エリック・ツァン)が演じる。大陸の記者が曾志偉にインタビューし、張栢芝が周[王旋]を演じることについて意見を求めると、曾志偉はそれには答えず、監督は張栢芝をかっているので当然のこと。また張栢芝と仕事が出来て嬉しいとだけ話した。

・金[ロ桑]子の悲劇の人生
金[ロ桑]子(ゴールデンボイス)と言われる周[王旋]は本名を周小紅といい、1918年生まれ。父母は誰だか分からず、のちに養父の周姓を名乗る。1937年主演映画《馬路天使》で一気に人気が出て、40本以上の映画に出演し、周[王旋]の歌った《天涯歌女》や《何日君再來》などの名曲は今も忘れられない。
周[王旋]は14歳のときに最初の夫である厳華に出会う。結婚後、周[王旋]の演技は日増しに磨きがかかる。しかし2人の間には溝が出来ていた。厳華には別の歌手との恋愛の噂もあり、最終的に2人は別れる。
その後、周[王旋]は絹を商っていた朱懐徳と知り合うが、彼は周[王旋]を騙し、金銭を持ち逃げした。その時、周[王旋]はすでに妊娠していたが、朱は自分が子供の父親だとは認めなかった。度重なる精神的打撃に、周[王旋]は精神のバランスを崩し入院、1957年に病気で亡くなる。享年39歳。

by 2005.12.21「蘋果日報

そういえば、張栢芝はドラマを撮ったことが無かった。テレビから出てくる俳優が多いなか、張栢芝は最初から映画だった。
厳浩、こういう題材はいいかも(映画でもいいのにな)。暗くなりすぎないといいけど。ただ、《長恨歌》の時にも感じたが、現代の香港人女性が少し前の時代の上海女性を演じることが、なんと難しいことか。それはきっと現代の東京の女性が昭和初期の京都の女性を演じるのが難しいのと同じかもしれない。
かつて關錦鵬(スタンリー・クワン)が《阮玲玉(ロアン・リンユイ)》を撮る前に、2週間ものあいだ毎日、張曼玉マギー・チャン)を事務所に呼び、旗袍を着せ所作を学ばせたというように、それなりの下地を作らないとならないのだろうか。
ゴールデンボイスなら、またも声は吹き替えだろうな〜。