玉女添丁

ブスメイクの陳寶珠陳寶珠、呂奇、方心、馮淬帆、高魯泉、羅蘭 
楚原:監督 1968年 モノクロ


陳寶珠と呂奇の家は隣同士。陳寶珠の家には姉(方心)、姉妹のお守役(羅蘭)の女3人がいる。隣家には留学にいっている息子(呂奇)、従兄、居候(馮淬帆)の男3人がいる。居候と陳寶珠の姉(方心)は密かにつきあっているが、陳寶珠の父親(高魯泉)は気に入らない。隣家の息子がイギリス留学から帰ってくるというので、両家の親は、妹と息子をなんとか結び付けようとする。そんな気がちっともない二人はお互いにとっぴょうしもない格好と言動でなんとか嫌われようとする。そんな折り、居候がシンガポールへ行くことになった。妹は、姉をなんとか家から連れ出し、居候に会わせてやろうとする。それまで互いに嫌っていた妹と息子は、こんなことが縁で好意をよせるようになっていった。
ほどなくして、姉は妊娠していることに気がつく。未婚の娘が妊娠したとあってはたいへん。妹は一計を案じ、自分が妊娠したことにして、姉を付き添いにして、別宅へ引きこもることに。自分の身に覚えのない息子の心中おだやかではない。いったい相手は誰だと従兄とともに相手の名前を聞き出そうとするが、妹は口を割らない。どうなることやら・・・。


《黒玫瑰》(id:hkcl:20060123#p1)の時と同じ、妹キャラ・陳寶珠のお転婆でおきゃんな魅力が全面。呂奇も変な顔や格好で大いに笑わせるし、池に落ちてみたり、ちょっとお間抜けだったりと、キザな二枚目ではない一面が見られる。羅蘭が姉妹のお守り役で登場し、お下げ髪が可愛いが顔はいまと同じ(笑)。最後には父親が日本刀まで抜いての大暴れ(音楽も三味線が鳴っている)。当事としてはかなり賑やかなドタバタだったことだろう。いま見ても十分可笑しく、大笑いしてしまう。
2006.1.31@香港電影資料館「玫瑰・蝴蝶・紅葉:楚原的秘密花園」


《玉女添丁》といえば、楊千嬅(ミリアム・ヨン)主演の同名の映画の方を思い浮かべてしまう。これは、会社を首になりそうな楊千嬅が、自分は妊娠しているといって、妊娠している女性を首に出来ないという法律をたてにとって、会社に居座ろうとする話だったと思う。元版とはまったく関係ない。


■□06年に見た映画一覧□■