韓国で《英雄本色》をリメイク

《英雄本色》は誇り@香港映画界呉宇森ジョン・ウー)監督の《英雄本色(男たちの挽歌)》は香港の名作映画。この映画は、香港の監督がリメイクしたがっているだけでなく、最近になり韓国の監督チョン・ユンチョルもまたリメイクしようとしており、チャン・ドンゴンと古天樂(ルイス・クー)がそれぞれ豪哥とMark哥に扮し、杰仔はRain(「ピ」)を当てるという。
馮徳倫スティーヴン・フォン)のプランで、今年中ごろ、寰亞(メディアアジア)公司が《英雄本色》をリメイクするのに続いて、美亞(メイア)は韓国の映画会社と合作して《英雄本色》リメイクを決めた。しかし2つの作品の版は異なる。
寰亞が出資するのは、龍剛(ロン・ゴン)監督が60年代に撮った版で、美亞が撮影するのは呉宇森監督の版。美亞版は主役の古天樂を除いて、出演者もスタッフも韓国人になる。さらに韓国の人気アイドルRainとチャン・ドンゴンが出演、監督は《マラソン》のチョン・ユンチョル。古天樂がかつて周潤發(チョウ・ユンファ)が演じたMark哥、チャン・ドンゴンは狄龍(ティ・ロン)が演じた豪哥を演じ、Rainは張國榮レスリー・チャン)が演じた杰仔を演じることになるという。
・香港ロケも
今回、主な資金は韓国からで、美亞は製作にはからまず、ただ版権の提供と香港側の俳優の手配だけになる。映画の主な場面はソウルで撮影されるが、香港及び中国大陸でもロケの予定。制作費は1億香港ドル。今月中に韓国側は代表を美亞に派遣、話し合いを持つ予定で、今年7月から8月には韓国でクランクインしたい意向だ。
この韓国版《英雄本色》は、呉宇森版をそのままリメイクする。この映画は80年代韓国でも評判になり、Mark哥を演じた周潤發は当地でも人気になった。韓国の映画会社は、このバイブル的映画をリメイクしたいと長年考えていたが、版権問題がクリアできずに撮影には到らなかったが、今回美亞と合作することではじめて、版権問題が解決できたのだ。
・香港映画の誇り
記者が美亞の社長・李國興に連絡したところ、彼は「韓国と合作で《英雄本色》を撮影はする。しかし詳細については、この映画の責任者である[ネ四/羽]嘉珍に聞かなければ分からない」と話した。[ネ四/羽]嘉珍は電話で「この件はまだ初歩段階、話しは進行中だが、まだ多くのことがはっきりしていない。従っていまのところはまだはっきりしたことはいえない。この映画はハングルで撮影されることになると思う。1本の香港映画が韓国人によってリメイクされるのは、香港映画にとってたいへん誇りに思う」と話した。また古天樂については「この映画の件はまだ初歩の段階なので、俳優については、私も分からない」と話した。by 2006.2.28「蘋果日報

馮徳倫版は

名作《英雄本色》には2つの版がある。1つは67年の龍剛監督版、俳優は謝賢(パトリック・ツェ)と王偉。
もう1つが86年の呉宇森監督版で、俳優は狄龍、周潤發、張國榮、この映画は上映後、評判も入りもよく、この後のヒーローものに大きく影響を与えた。
馮徳倫は昨年すでに呉宇森をリメイクしたいと考えていたが、残念なことに版権を取得するに到らなかった。最後になり事態は好転、シンガポールで龍剛監督版《英雄本色》の版権について話し合いが出来、この映画のリメイク権を取得、寰亞の出資も受けることになった。俳優については、周杰倫ジェイ・チョウ)と陳冠希エジソン・チャン)が兄弟を演じ、4月か5月には撮影を開始する予定だ。by 2006.2.28「蘋果日報

ん〜、かなりいろいろ想像してしまった。早くから韓国側が接触していて、優先権があったのか、はたまた金額で韓国に持っていかれたのか。それとも当初の予定の英皇電影で撮ることに、美亞が「うん」と言わず、なおかつ英皇電影は呉宇森版でなければ、出資はしないといったのかとか、いろいろいろいろ。
馮徳倫にはちょっと頑張って欲しいので、少し残念な気もするが、ピンチをチャンスに変えて、いいもの撮ってほしい。ただし、周杰倫×陳冠希の組み合わせはどうなんだろうか。
韓国版に古天樂はどうなの? チャン・ドンゴンがユンファの役じゃないの? 韓国俳優はよく分からないから、韓国映画ファンのblogで是非、誰がいいのか考えてみて欲しい(笑)。

  • 《英雄本色》リメイク関係の記事
    • 《英雄本色》リメイクの意義→id:hkcl:20051205#p1
    • 馮徳倫、龍剛版《英雄本色》をリメイク→id:hkcl:20051202#p1
    • インタビュー:馮徳倫id:hkcl:20050716#p2
    • 《英雄本色》リメイク?→id:hkcl:20050528#p1