香港にも名画座を

先日の電影評論学会友の会で出た話し。
現在、ニ輪の映画を掛ける映画館、もしくはスクリーン(日本で言えば名画座)を作ったらどうだろうという考えがあるという。
前にもここに質問があって、答えたことがあったが、香港には名画座はない。以前は通常の映画館が朝10時台に早場といって、少し前の映画を日替わりで掛ける習慣があった。しかしこういう古いタイプの映画館はもう無くなってしまった。
日本にはあると話したら、映画のフィルムはどうするのか、と聞かれた。なぜこんな質問が出るのかというと、香港は比較的小さい会社が映画を作り、別の会社が配給、ソフト化はまた別の会社とバラバラなものも多い。小さい映画会社はフィルムも版権も売ってしまっていて、現在は何処が持っているのか分からないものも多いのではないかと思う。
上記の《英雄本色》の話しを見ても分かるように、版権の在り処を探すのは大変そうだ。さらにどう考えても、フィルムの保存状態が悪そうだ(笑)。
だから名画座が出来たとしても、どんな映画がかかるのか分からないが、80年代から90年代の映画がスクリーンで見られたらいい。《英雄本色》も《旺角卞門》も《十萬火急》も《古惑仔》もスクリーンで見たいじゃない。出来るといいな、名画座