今日の娯楽版の大きなニュースは、杜琪峰（ジョニー・トー）が汪明荃（リサ・ウォン）を怒ったというネタ。
どういう話しかというと、「西九」(西九龍を約して西九）と通称で呼ばれている九龍半島の埋め立て地（西トンネルの出口のあたり）に、新しい複合文化施設を作ろうという政府の計画がある。たしか昨年、施設全体の計画（建物のデザインを含む）コンペをしようとして、広く市民の意見を聞こうと大会堂に模型展示までしていたのに、議会で見直しが決って、新たに識者や各界の代表者を組織して考え直すことになった（すでにこの時点ですごい予算の無駄遣いだった気がする）んだと思う。
施設には、劇場や映画館、博物館や美術館、体育館などが含まれる予定で、各界の代表者が選ばれているらしい。ところが、香港の重要な文化のひとつである粤劇（広東オペラ）からは、誰も代表者が選ばれていないと、粤劇出身の汪明[艸/全]が吼えた。
これに対して杜琪峰が、
「邵逸夫だって自分で映画を撮ったことはないんだし、李嘉誠だって自分でビルを建てたわけじゃないけど、うまくやっているじゃないか。話の腰をおらないで、まずは彼ら（いま選ばれている人たち）にやらせてみたらどうだ。もし西九が粤劇を援助しないというなら、僕だってデモするよ」と話した。by 2006.4.30「明報」
取り壊しになるはずだった、北角の新光劇場は、個人の援助金などで復活し、いまも粤劇を上演しているが、政府が援助して常設の劇場を作って欲しいというのが、粤劇界の要求らしい。
どうなるのかな？ そのうちコンサートは紅館（もう建物が古いし）じゃなくて、西九ってことになるのだろうか？ ん〜、遠いんだよね西九。
