一簾幽夢

《一簾幽夢》甄珍、秦祥林、謝賢、汪萍 
白景瑞:監督 1975年 DVD


紫菱(甄珍)は楚廉(秦祥林)に思いをよせており、楚廉も紫菱を思っていたが、誰の目にも楚廉に相応しいのは紫菱の姉・緑萍(汪萍)だと思われた。ある日、楚廉は姉を呼び出し、自らの心を伝えようとした。しかし楚廉の運転する車が事故を起こし、同乗していた緑萍はこの事故で下半身不随になってしまった。責任を感じた楚廉は、緑萍に結婚を申し込む。最初は拒否する緑萍だが、楚廉の誠意にまけて2人は結婚した。
失望した紫菱を、年上の費雲帆(謝賢)が優しく慰めた。費雲帆は妻と離婚しており、いまは独り身。経済的にも恵まれており、紫菱に何不自由しない生活と、愛情を注いで彼女の心を変えようと、結婚を申し込み、2人は結婚してイタリアへ行く。物質的にも愛情も恵まれ、2人は愛を育んでいった。
ところが姉夫婦は冷えきっていた。楚廉は紫菱が忘れられず、寝言で紫菱の名を呼んだのがきっかけになり、夫婦仲は険悪になっていた・・・・。


謝賢がものすごくうさん臭い(笑)。すごくすかしていて、贅沢を知っていて、たぶん女心も好く分かっているが、若い娘に妙に本気になって、彼女には尽くしている。彼女を慰める場面など、彼女の好きな曲をギターで弾くのだが、指から血がでるほど長時間弾いているというすごい演出(笑)。
そして秦祥林、こいつがすべての元凶なんだが、女々しい役がぴったりだった。
方中信(アレックス・フォン)が撮っているドラマの映画版ということで見てみたのだが、大映ドラマチック。このままでは古くさい感じは否めないが、改編するそうなので、期待しておこう。方さんには謝賢のようなすかしたキザっぽさはない。意外に女々しさはあると思うのだが(笑)。


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