「日本インターネット映画大賞」

お誘いただいたので、2006年のベストを(ただし香港映画縛りで)。
今年映画館で見た映画は109本(短編も1本と数えた)。うちロードショー公開香港映画40本。中国映画(香港との合作映画でも監督が大陸人のものは中国映画に入れた)6本。日本映画6本。韓国映画5本。
今年は楚原ものや光藝の作品をたくさん見たことが、大きな収穫だった。
さて結果は。

[作品賞投票ルール]
 ・選出作品は5本以上10本まで
 ・持ち点合計は30点
 ・1作品に投票できる最大は10点まで

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『外国映画用投票フォーマット』
【作品賞】(5本以上10本まで)
   [放・逐]    9点
   [父子]    8点
   [傷城]    5点
   [伊莎貝拉(イザベラ)]    5点
   [師[女乃]唔易做]    3点
【コメント】
画面構成の美しさはピカ一な杜[王其]峰(ジョニー・トー)「放・逐」。多産にもかかわらず枯渇することのないアイディアに驚き。香港映画らしからぬ骨太な映画《父子》、《傷城》梁朝偉の悪役ぶり。彭浩翔(パン・ホーチョン)、少女を撮らせたら一番かも《伊莎貝拉》。いままでなかった団地の主婦を主役にした新人監督に今後も期待《師[女乃]唔易做》。

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【監督賞】              作品名
   [譚家明(パトリック・タム)] (「父子」)
【コメント】
17年ぶりの監督で、老練した手腕を見せてくれた。香港のどの監督よりラブシーンを色っぽっく撮れる。


【主演男優賞】
   [郭富城(アーロン・クォック)] (「父子」)
【コメント】
黒社会以和為貴》の任達華(サイモン・ヤム)とどちからとかなり悩むところだが、郭富城がこういう役を的確に演じられたという驚きで郭富城に。


【主演女優賞】
   [梁洛施(イザベラ・リョン)] (「伊莎貝拉(イザベラ)」)
【コメント】
気が強く、気紛れ。優しさと感傷的な部分を合わせ持つ少女を演じて新鮮だった。今後にも期待。


助演男優賞
   [李燦森サム・リー)] (「狗咬狗(ドッグ・バイト・ドッグ)」)
【コメント】
複雑な感情を持った男を暴力的に演じている。雰囲気だけで若者を演じていたデビュー作からは想像できない成長した姿を見せてくれた。


助演女優賞
   [楊采[女尼](チャーリー・ヤン)] (「父子」)
【コメント】
今年の映画で印象に残った女優のひとり。お嬢様女優を卒業できたのでは。


【新人賞】
   [呉景滔(ン・キントー)] (「父子」)
【コメント】
子供らしからぬ自然な演技。
新人不足の香港映画。今年の新人はと見てみると、呉景滔、側田(ジャスティン)、鈴木仁、霍思燕、呉天瑜、Viannぐらい。中でも俳優と呼べるのは、呉景滔と霍思燕という寂しい状況。

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