馮徳倫《英雄本色》 にトムが興味

馮徳倫スティーヴン・フォン)は来年3月に龍剛(ロン・ゴン)版《英雄本色》リメイクを予定しており、主演男優には劉徳華アンディ・ラウ)が決まっている。劉徳華がこの映画に興味を示した以外に、あろうことかハリウッドの大スター、トム・クルーズも英語版撮影に興味を示している。先週、馮徳倫はベルリンへ飛び、トム・クルーズと密談した。


馮徳倫は、以前監督したアクションコメディ《大你愛美麗》の版権がアメリカの会社に買われ、先日は新スーパーマンブランドン・ラウスと北京の天安門広場を歩き、話し合いを持った。しかしその1か月後に、こんどはアメリカの会社が訪ねて来て、トム・クルーズとベルリンで会うことになろうとは思ってもいなかっただろう。もともとトム・クルーズはアジアマーケット、特に中国を重要視しており、アジアの監督と合作したいと考えていた。


現在トム・クルーズはドイツのベルリンでブライアン・シンガー監督の新作《ワルキューレ》を撮影中で、この映画のプロデューサーのクリス・リーが馮徳倫の友人であることから、クリスのはからいで先週特別にトム・クルーズ馮徳倫の食事会が持たれた。馮徳倫は、「今回ベルリンでトム・クルーズに会った。彼はまったく偉ぶったところがなく、とてもいい人だった。クリスが僕の映画の版権がアメリカに売れたと彼に話すと、彼は僕に他に何か一緒に仕事の出来るストーリーはないかと聞いてきた。僕は劉徳華と来年、龍剛版の《英雄本色》をリメイクするが、ストーリーはまったく新しく創ると話した。彼はそれを聞き終わると、彼の会社の偉い人を僕に紹介してくれ、その映画の英訳をしてくれといい、合作できるか見てみたいといったんだ。香港に帰ってきて、脚本を英訳し始めていて、出来るかぎり早く彼に見せたいと思っている」と話した。
来年3月から撮影する《英雄本色》は、ただ龍剛版のタイトルだけを残して、ストーリーは新しく創ると馮徳倫は強調する。「今回の物語は、子供の時からずっとまるで兄弟のように親しい関係の2人の青年にまつわる怨念と敵討ちの物語で、劉徳華が兄役で、彼と弟分はともに江湖(渡世)を渡り歩いている。しかし弟分は愛情と家族の為にアニキを売ることになる。弟分役については、考えている人はいるが、まだ契約はしていないので、今は話せない」と言っている。
馮徳倫は、トム・クルーズが彼の監督した《精武家庭》を見ていると話したほか、劉徳華の映画にもかなり詳しいと語った。記者は西洋版《英雄本色》では、結局のところ劉徳華トム・クルーズ共演の機会はあるのだろうかと問うと、「そんなことは話してませんよ。ただトム・クルーズ劉徳華の映画を見たことがあるというだけですよ」と話した。by 2007.6.23「頻果日報」

出資してくれるのだろうか? それとも撮影前に、リメイク映画のリメイク権がアメリカに売れてしまうのだろうか?