ハリウッド《ドラゴンボール》実写版、周星馳がプロデューサーに

アメリカの20世紀フォックスは数年前に、ハリウッドの1級作品に相当する1億米ドルで鳥山明の漫画《ドラゴンボール》の映画化権を購入していた。映画は今年末に正式にクランクイン、来年8月15日に全世界で上映する。フォックスは周星馳チャウ・シンチー)監督の《功夫カンフーハッスル)》を見、彼のスタイルが《ドラゴンボール》を監督するに相応しいと考え、当初は周星馳チャウ・シンチー)に監督をオファーした。しかし彼はプロデューサーを引き受け、監督は《Final Destinationファイナル・デスティネーション)》を撮った48歳の華僑の監督・黄毅瑜(ジェームス・ウォン)が務めることになった。


実写版《ドラゴンボール》の主役・孫悟空はハリウッドの俳優が演じる。昨日フォックスは、主役に《War of the World(宇宙戦争)》でトム・クルーズの息子を演じたジャスティン・チャットウィンが決まったと発表した。今年25歳のジャスティン・チャットウィンは、劇中のアクション場面に対応できるようにと、すでに武術の訓練を始めている。またピッコロ大魔王には《Buffy the Vampire Slayer(バフィー・恋する十字架)》の現在45歳のジェームズ・マスターズ。
フォックスが現在発表しているのは2人の主役キャストだけだが、周星馳はフォックスに多くの俳優を推薦している。昨日、周星馳はインタビューに答え「《長江7號》で張雨綺と徐嬌の演技が良かったので、彼女たちをチチと孫悟飯に推薦した。陳冠希エジソン・チャン)はトランクスにぴったり、ヤムチャには陳國坤(ダニー・チャン)、釋行宇は天津飯がちょうどいい。僕は自分の理想的な人選を考えているが、最終的に誰を使うかは、ようはフォックスの考えだ」と話した。しかしベジータは外国の俳優の中から選ぶことになるようだ。


なぜ監督ではなくプロデューサーを引き受けたのかと周星馳に問うと、「僕はあくまで自分の作った物語にこだわっているので、まず辞退した。あとで彼らがプロデーサーはどうかと言ってきた。《ドラゴンボール》は僕が大好きな漫画だし、ちょうど空飛ぶ円盤と宇宙人の《長江7號》を撮ったところだった。2つの映画には共通するものがあるだろうと思った。それに西洋映画のプロデューサー当然面白いだろうと思ったからだ」と話した。


ドラゴンボール》の原作は42冊の単行本で内容が豊富なため、映画会社は撮れるだけ撮りたい意向で、まずサイヤ人の悟空が地球に送られた後、事故にあって頭を負傷、本来の好戦的な性格が穏やかになり、成長した後に地球を守り、地球侵略をたくらむサイヤ人の王子・ベジータと戦うまでを撮る。映画はほとんどの場面を火山公園ネバド・デ・トルーカのあるメキシコで撮影する。部分的には中国大陸での撮影も考慮している。またこの映画の武術指導は《The Matrixマトリックス)》のアクションデザインに参加しているハリウッドの87Eleven が担当する。by 2007.11.15「頻果日報」抜粋

本日、香港各紙で報道。元ネタは米バラエティ紙のもよう。