呉宇森《赤壁》撮影遅れ、自腹を切る

映画《赤壁》は、紆余曲折のすえ、ついにクリスマスイブにすべての撮影が終了した。しかし本来のクランクアップ日から1か月遅れることになった。これにより、監督の呉宇森ジョン・ウー)は自ら780万香港ドルをひねり出し投資することになり、犠牲は大きいと言える。


赤壁》のアメリカ側の保険会社が呉宇森に与えていた撮影日の最後は11月30日。撮影が終わっていないにもかかわらず、保険会社はその日をもって撮影隊への投資を停止してしまった。しかし呉宇森は残っている1か月近い撮影を継続させるため、自ら100万米ドル(約780万香港ドル:1億1262万円)を支払い撮影の費用とした。


赤壁》のアクション監督・國建勇もまた、呉宇森が自ら出資した件を認めた。國建勇は「もし普通の監督なら、保険会社の要求どおりにクランクアップするだろう。しかし呉宇森監督の撮影に対する態度は真剣で、映画は継続して撮影が必要だと考え、自ら資金を出して撮影を続けた」と話した。


また、ある報道は諸葛亮を演じている金城武は「大物ぶりを発揮」、契約満期前に彼のシーンを撮り終えて欲しいといい、金城武はその日がくると1日たりとも多く留まることなく、さっさと帰っていたという。


赤壁》の製作側は、映画はすでに撮影が終わっていたが、いくつかの大きなシーンで補足が必要だったため、今月24日になり初めて撮影終了を発表したといい、主な俳優たちのシーンは先に撮影していた。梁朝偉トニー・レオン)や金城武らは基本的に12月前に撮影隊を離れるため、彼らのシーンは先に撮影したと話した。(略)by 2007.12.29「東方日報」

前に電影資料館で呉宇森が座談会を開いた時(id:hkc:20041113)、ハワイで撮影した《ウインド・トーカーズ》で撮影が長引き、この時も自分で出したと言っていた。