金菩薩

《金菩薩》林翠、張沖、羅維、范麗、張佩山 
羅維:監督 1966年 国語 邵氏


張保羅(張沖)は、シンガポールに行く飛行機の中で友人に出会った。友人は間違えて張のアタッシュケースを持ってタイで飛行機を降りたてしまった。悪天候でタイで足止めを食らった張はホテルの部屋でアタッシュケースの間違いに気づき、友人の家を尋ねると、友人は何者かに殺されていた。友人が持っていた金の菩薩像に秘密があると考えた張は、菩薩に刻まれた文字を自らの体に刻んで菩薩の文字を削ぎ落とした。ホテルに戻ると張は何者かに襲われ、仏像を盗まれた。張は、友人の妹・美蘭(林翠)に協力して、仏像を取り戻そうとするのだった。


この作品は今回の「珍姐邦電影ー奉旨打男人的女人」の参考作品。女性が強くて男性をやっつけるのではなく、本来のジェームスボンド型映画で、男の元にはお色気仕掛けの女性が現れたり、アクションも満載だし、怪しい悪のアジトは登場するわ、タイでロケしているわと、現在なら超大型アクション大作といったところだったようだ。
主役の張保羅はいきなり事件に巻き込まれるし、仏像の謎を体に刻んで、自らすすんでどんどん火の中に飛び込んで行く(笑)。悪のアジトと悪の首謀者の造形は大いに笑う。楚原監督、同じく1966年の《黒[王攵]瑰與黒[王攵]瑰》(id:hkcl:20060124)と同じように、なぜに悪の首謀者はいつもキンキラの色の服なんだろう。それにどくろマーク&近未来的室内とお決まりのスタイル。楽しい楽しい(笑)。そしてあっと驚く悪の首謀者の正体!!
それにしても張沖は背が高く足が長く、なかなか見栄えがする。ただ時々顔が・・・あ思い出せない、誰かに似ている・・・。
2008.2.17@香港電影資料館「珍姐邦電影ー奉旨打男人的女人」


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