奪帥(血戦 FATAL MOVE)

《奪帥》洪金寶(サモ・ハン)、任達華(サイモン・ヤム)、李修賢(ダニー・リー)、呉京ウー・ジン)、許紹雄(ホイ・シュウホン)、恬妮、林雪(ラム・シュ)、邵美琪(マギー・シュウ)、張兆輝(チョン・シウファイ)、向佐、盧恵光(ロー・ワイコン)、王天林(ウォン・ティンラム)、譚炳文、張文慈(ピンキー・チョン)、黄徳斌(ケニー・ウォン)、劉錦玲、路斯明(ジョニー・ルー)、周聰 
羅守耀(デニス・ロー):監督


杜組にいろいろな人をプラスして、有る意味豪華な出演陣(笑)。黒社会のボス龍(洪金寶)、ボスの実弟・東(任達華)、ボスの妻・素素(恬妮)、手下(張兆輝、盧恵光、呉京、向佐)、警察側(李修賢、林雪、邵美琪、劉錦玲、路斯明)。黒社会「忠信義」は麻薬密売の大取り引きを警察に見破られ大打撃を受ける。さらに「忠信義」の影の大物・四叔(許紹雄)が何者かに誘拐され、巨額を要求された。警察に捕まった手下の処遇と四叔の救出に龍、東、素素は動き出す・・・。


かなりいろいろなモノを詰め込んでおり、話しを把握するのに精一杯。出演者も癖ものをとにかく使いたいだけ揃えたと言う感じで、地味だがある意味豪華。みなにある程度の見せ場を用意しなければならず、これがまた、なんだかまとまりのない印象で、上映時間も2時間と長くなってしまっている。途中で長いと感じてしまうのはちと問題ありかと。呉京と洪金寶の戦いなど、本筋とは関係のないところで、2人の対決を見せたくてこのシーンを無理に突っ込みましたとばかりで、無理矢理な状況に笑ってしまう。
呉京は残忍な役だが、とても変な髪型に刀使いというアニメのようなキャラなのも気に入らない。III級になっているのは、刀で手だの指だのを容赦なくぶった切ってしまうからだろう。これらの場面にはCGを合わせているが、これがまたアニメチックでいけてない。
画面全体もいまひとつ締まりがない感じで、物語も画面も緊張感が足りない。なんでも詰め込めればいいというものではない。いろいろ削って整理したら、それなりの見られるものになるのではと思うのだが。


mikiさんご執心の路斯明、私も気になっている。最初に気が付いたのは《這個阿爸真爆炸》の悪役だが、今回は血気さかんな警官といった程度で、今ひとつ魅力的ではないのも残念だ。2008.2.28@新寶戲院 


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