江山美人(エムプレス 運命の戦い)

《江山美人》甄子丹(ドニー・イェン)、陳慧琳(ケリー・チャン)、黎明(レオン・ライ)、郭暁冬(グオ・シャオドン) 
程小東(チン・シウトン):監督


燕国と趙国は何代にもわたり戦ってきた。燕国の王が討たれた。王は雪虎(甄子丹)に王位を継がせるといい亡くなったが、王の甥・胡覇(郭暁冬)は不満をあらわにした。雲虎は、王位は姫(陳慧琳)が継ぎ自分は姫を立派な軍人に訓練するといってその場を収めた。胡覇は姫を亡き者にしようと殺し屋を使わしたが、すんでのところで何者に阻まれた。毒矢に撃たれた姫を救ったのは人里離れ隠遁生活を送っている段蘭泉(黎明)だった。戦を嫌い隠遁している段蘭泉を知り、姫は心に何かが芽生えるのを感じるのだが、城へは戻らねばならない。そこへ姫を探し求めていた雪虎が、そして城に異変が起こったと早馬が知らせて来た・・・。


良くも悪しくも香港映画だった。90年代なら大いに歓んで見たであろうが、08年の今、やはりこれは違う。実は当初、映画館で見たトレーラーが広東語だったため上映も広東語かと思い、古装に広東語は似合わないので、これは困ったと思っていた。しかし見終わって思った(もちろん上映は普通話)。広東語の方が良かったかもしれないと。にやけた黎明に妙にロマンな陳慧琳は、同じ程小東の《チャイニーズ・ゴーストストリー》をなぜか思い起こさせ、もろ肌脱いだ甄子丹(古装片なのになぜかもろ肌脱いでしまう)が足技かけて《導火線》だし、気球は飛ぶしで、いろいろなものがごちゃまぜで詰まっている。そんな統一性の無さが香港映画そのものだったからだ。2008.3.20@旺角百老匯


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