一個好爸爸

左から古天樂、劉若英、張艾嘉。古天樂(ルイス・クー)、劉若英(レネ・リュウ)、苗可秀(ノラ・ミャオ)、狄龍(ティ・ロン)、林雪(ラム・シュ)、莫少聰(マックス・モック)、曾國祥(デレク・ツァン)、譚俊彦(ショーン・タム)、陳子聰(コンロイ・チャン)、陳恵敏(チャーリー・チャン)、邵音音(シュウ・ヤムヤム)、鄭則士(ケント・チェン)、陶敏明、陳果(フルーツ・チャン) 
張艾嘉(シルビア・チャン):監督


黒社会の大哥(古天樂)は、お嬢様弁護士(劉若英)と恋に落ち、彼女は妊娠、いやいやながらも結婚して一児の父になってしまった。だんだんと父親としての自覚が芽生え、娘にだけはいい父親でいたいと願うようになり、ヤクザ稼業をなんとか正業にしようと努力をするのだが・・・・。


1980年代あたりから始まる話しで初めのころのファッションやらヘアスタイルやらで大いに笑う。途中なぜか劉若英が夢見がちに歌ってみたり(このあたりなんとなく《嫌われ松子の一生》の影響か??)。古天樂は娘が胸の虎の刺青を見て泣くので虎を猫(?)に変えてみたり、娘をミッションスクールに入れるため抵抗しつつも教会に通いついには洗礼も受ける。でも家にはしっかり關羽が祭られているのだが。ヤクザ稼業を名前だけも変えてみたり。ついには借金のかたに取った学習熟を経営。娘にはヤクザな稼業を知られたくないと涙ぐましい努力。そしてなんと娘の彼氏の父親は顔見知りの警官だった。最後にはヤクザ稼業を引退しようと考えているのだが、不景気やら学習塾の元塾長に金を持ち逃げされたり、ヤクザ稼業が塾に子供を通わせている保護者にばれて大ピンチ。ヤクザ稼業から簡単には足が洗えない。最後の最後のオチが少々ひっかかるのと、少し長いような気がしたが、古天樂久々のコメディでまあまあ笑った。
原作は李純恩の小説で「黒社会爸爸」。李純恩の小説では他に「天道狙撃」が、映画《天有眼》になっている(そうだ)。
2008.3.23@香港国際電影節(文化中心)


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