曾志偉、陳百祥、恬妮、劉徳華、譚永麟、張學友、張曼玉、陳友、呉君如、成奎安、楚原 曾志偉：監督 1989年
家族中が小悪人の家庭に生まれ「警官になりたい」と言ったらとんでもない子だと言われ、小学校で「大きくなったら泥棒になりたい」と言ってお仕置きをされた男が、ひょんなことから刑事になった。この刑事（曾志偉）が、女（恬妮）に惚れたりしながら巻き起こすドタバタ。
曾志偉が、脚本、主演、監督と1人で3役をこなしている。出演者も多くて、久々にはちゃめちゃな映画で観客が大声で笑うのを見て、これこそ香港映画だと思う。香港人の共通言語である広東語の面白さは、広東語が分かる人が見て初めて笑える。いまや香港映画は香港だけでなく、大陸でも上映しなければならない。言語の面白さにだけ頼っていては映画が成り立たない。香港映画らしさの1つであった言葉の面白さはいまや香港映画から姿を消している、そして「無厘頭」（ナンセンス）なギャクも無くなっているとつくづく思う。たまにはこいうおバカ映画が見たい。
2008.4.4@香港国際電影節（科学館）
■□08年に見た映画一覧□■
