《新宿事件》成龍のおかげ

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一貫してヒーローを演じてきた成龍ジャッキー・チェン)は最近、英皇の新作《新宿事件》で難民を演じている。また彼はギャラに関しても同じようにような待遇に甘んじて、まるで居候のようであった。また日本ロケでは、成龍の名前のおかげで前例のない百年の歴史があるトンネル(註:湊川隧道のことだと思われる。ココを参照。)での撮影が出来た。


英皇の映画《新宿事件》で成龍は不死のイメージをすて、失踪した彼女・范冰冰(ファン・ピンピン)を探すために日本にやってくる。皿洗いや炭鉱で労働をし、最後には◎◎湾に浮かんでしまう。神戸での撮影では、俳優とスタッフがみなで直径7、8メートル、2台の車が並んで走れる広さの100年の歴史があるトンネルでロケした。成龍呉彦祖ダニエル・ウー)が炭鉱の坑道で警察の調査にあい、不法就労のために逃げるシーンだ。このトンネルは今年始めに日本政府によって観光スポットに指定された場所で、容易には貸し出しをしない。しかし今回は成龍の名前がこの伝統を破らせ、成龍の顔がたったことになった。


トンネルでのロケは数日で、俳優もスタッフも苦労を口にせず、みな毎回20分ほどをかけて地上からロケ現場まで歩いた。さらにスタッフは物語の都合上、本来はすでに水のないトンネルに汚水を流し込んだ。汚水は深く下が見えず転んでしまうスタッフも多く、現場は大変だった。日本ロケは3か月以上にわたり、マツバガニや神戸牛はなく、1000円ほどの地元のサツマイモでもスタッフも俳優も歓んで食べた。


呉彦祖は《新宿事件》のために普段の二枚目のイメージを捨てて、ぼさぼさ髪で登場する。呉彦祖は4、5時間かけてパーマをかけこの髪型にした。撮影中、彼には他の仕事もあり、たえず髪にパーマをかけたり取ったりしていた。自分の部分の撮影が終わると彼はすぐに髪を短くしてしまったのも納得できる。


現在のところ《新宿事件》は9月末上映の予定だ。また成龍はアニメ《功夫熊猫(カンフーパンダ)》の吹き替えを担当しており、本来は14日ごろカンヌに向かいプロモーションに参加するはずだった。しかし残念なことに成龍は欠席と発表された。マネージャーに確認を取ると、「映画会社がスケジュールを言ってきたのが遅く、その時成龍は北京でCM撮影がある。時間が取れない。僕たちも大変残念に思っている」と話した。by 2008.5.7「東方日報」