湯唯「優才計画」で香港人に

映画《色、戒(ラスト、コーション)》で大陸では封殺されている湯唯(タン・ウェイ)は、香港の「優才計画」の申請が通り、章子怡チャン・ツィイー)、胡軍(フー・ジュン)、郎朗(ラン・ラン)、李雲廸(ユンディ・リー)に続いて、優才計画で香港人になった大陸の芸能人の仲間入りをした。


湯唯と映画《色、戒》の関係は愛憎入り交じると言っていいだろう。この映画に出演したことは彼女を有名したと同時に大陸では封殺されることになったからだ。しかしこの映画の影響力はまだ終わっていなかった。北京の信頼できる情報によると、湯唯は香港優秀人才入境計画で香港人となるようだ。


「優才計画」は、「総合計分制」と「成就計分制」に分かれており、後者は主にすでに知名度ある賞などを獲得した人が申請できるもので、郎朗や李雲廸などがこの制度で來港している。湯唯も昨年、映画《色、戒》で金馬奨最佳新演員を獲得しており、この賞が高く評価されて來港が許可されるものだ。


記者は「優才計画」申請が通り來港の件を、今年7月から「優秀人才及専才諮詢委員會」委員になっている高志森(クリフトン・コウ)に確認したところ、「委員として言っておかなければならないが、湯唯だとは確定できない。なぜなら資料には申請者の名前が隠されているからだ。しかし《色、戒》で金馬奨新人賞受賞という一文、さらに電影學院の学歴を見て、他に誰がいるだろうか。湯唯の演技から彼女はよい女優だと言える。彼女が香港人でなくとも香港映画界は彼女にオファーしたいだろう。香港人になったあとならいわんやおや。さらに彼女に撮影をオファーするのがより簡単になる」と話した。


「優才計画」は8月25日にネット上で結果が公表される、しかしそれは申請者の番号による公布で氏名は公にされない。by 2008.8.23「東方日報」

湯唯、実は広東語も流暢なので、香港映画に出る(広東語で台詞を言う)のも何の問題もないが、あれだけ観客に強烈な印象を与えた彼女の次回作選びは大変そうだ。それに大陸での封殺が解けないかぎり、使いたがる人はいないのでは? なぜなら今、ほとんどの香港映画は大陸との合作で、大陸で配給することを考慮して製作されている。彼女が出演することで、大陸の配給に保障が持てなくなるなら、誰も使いたがらないのでは??