湯唯《狼災記》で復帰か?

《狼災記》湯唯(タン・ウエイ)は、《色、戒(ラスト、コーション)》のため大陸では封殺されている。再出発のため彼女は優秀人才計画で香港人に生まれ変わるのに成功、今月には全面的に復帰する。25日彼女は台湾でイベントに出席、さらに田壮壮ティエン・チュアンチュアン)の新作《狼災記》のオファーを密かに受けており、オダギリジョーと狼の夫婦を演じると言われている。


湯唯は、李安(アン・リー)の《色、戒》を撮影し一躍注目されるようになった。この映画に投資した安樂公司は破格にも彼女とマネージメントの契約を結んだ。しかし今年の初めから、大陸では突然に彼女は封殺されたと伝えられ、撮影していたCMも放送されなかった。今年5月になりフランス・カンヌ映画祭のプロモーションで再び多くの人の注目を集めた。しかしこの時以来、彼女は公の場に姿を見せていない。実のところ、安樂公司は密かに彼女のために機会を探っていたのだ。


湯唯の封殺は長くて3年と言われているが、マネージメント会社は彼女をあきらめてはいなかった。さまざまな方法を用いて封鎖を突破、彼女が中国を出て仕事をするのに便利なように、安樂公司は優秀人才計画で彼女を香港人にすることに成功、先月末には香港の身分証を手にした。今月25日、彼女は台北へ行きファッションショーのイベントに出席する。
また同時に、湯唯は安樂公司が出資する田壮壮監督の新作《狼災記》に参加すると伝えられている。この映画は7月末からすでに新彊で撮影が始まっており、主演は日本のオダギリジョーと台湾の[广/廿/尺]宗華(トゥオ・ツォンホア)で、撮影開始から現在まで主演女優が発表されていなかった。しかし実は早くから湯唯と決まっていたのだが、大陸の封殺が解けないため映画会社は主演女優が誰か発表できないでいると言われている。
記者は昨日、田壮壮監督に電話をした。助手が代わって答え、「田監督は現在確かに大陸で新しい映画を撮影中だ。しかし主演女優が誰かにつていは、安樂公司の社長、江志強(ビル・コン)に聞いてくれ。噂を追いかけてはいけない。噂は必ずしも正しくない」と話した。《狼災記》が5月カンヌでプロモーションしていた時に、安樂公司は湯唯をカンヌに送り公の場に姿を見せていたことになる。まさにタイミングがいい。


湯唯の復帰作は、日本の作家・井上靖の同名の小説《狼災記》を改編したもの。物語は秦代、オダギリジョーが秦軍を率いて戦の中、湯唯演じる女性を捕まえ、我が者とする。湯唯はオダギリジョーに、もし他の国の男と夫婦になると2人は狼に変わってしまうと話す。後に秦は滅び漢が興る。長城の回りには狼の被害が頻発していた。なかでも1対特に凶暴な狼は、伝説で2人の化身だと言われていた。田壮壮は《狼災記》の幻想的な部分が気に入っており、小説の中に描かれている人間と人の性(さが)、設定などに心を動かされ、映画化を決めた。by 2008.9.9「頻果日報」