大捜査之女

《大捜査之女》鄭秀文(サミー・チェン)、陳奕迅(イーソン・チャン)、陳子聰(コンロイ・チャン)、葉璇(ミッシェル・イエ)、張國強、谷祖琳(ジョー・クー)、車婉婉(ステファニー・チェ)、廖啓智(リュウ・カイチー)、張祖同(ジョー・チャン)、黄徳斌(ケニー・ウォン)、陳寶轅(リッキー・チャン)、徐子珊(ケイト・チョイ)、劉浩龍(ウィルフレッド・ラウ)、杜汶澤(チャップマン・トー)、譚耀文(タム・イウマン) 
麥兆輝(アラン・マック)・荘文強(フェリックス・チョン):監督


霍青松(陳奕迅)は、ガソリンを大陸から密輸し財をなしている。大陸の公安からも目をつけられており、取り引きの最中に公安に見つかり、逃走の途中に車は大破し大爆発を起こした。それから数ヶ月後のある日、霍青松の息子が何者かに誘拐され身代金を要求する電話がかかってきた。警察は司徒慕蓮(鄭秀文)を初めとする精鋭を青松の屋敷に送り込んだ。


映画が始まると《無間道》の麻薬取り引き場面を思わせるようなスピード感のある緊張したシーンが繰り広げられて、大いに期待させる。ところが緊張はこのシーンだけで、あとが続かない。出演者も多く、出番の多くない役にも面白いキャスティングで、有る意味豪華だが、残念ながら映画の方はいまひとつぐーっと心をつかんでくれない。鄭秀文と陳奕迅ならコメディ的かと思ってしまうのだが、どうやら狙いはそうではないらしい。しかし鄭秀文の歩き方や表情は、いまにも物語がコメディに変身しそう。
陳奕迅と鄭秀文は、絡んでいそうで、絡み方が弱くて、ここでも期待が外れてしまう。陳奕迅や鄭秀文が悪いわけではなく、脚本の問題なのかも。やはり鄭秀文には、少しコメディ要素のある役がいいのかもしれない(そういう役しか出来ないのかもしれないが)。この映画もその路線でいってくれたら、もっと面白かっただろうに。なんだかもったいない。
2009.1.3@旺角百老匯


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