「第十回海峡両岸曁香港電影導演研討會」開催

「第十回海峡両岸曁香港電影導演研討會」が昨日、黄埔海逸酒店で開催された。2年に1度の催しで今年は150人の両岸三地(大陸・香港・台湾)の監督が参加した。出席したのは、大陸の黄建新(ホアン・チエンシン)、田壮壮ティエン・チュアンチュアン)、呉天明ウー・ティエンミン)、馮小剛(フォン・シャオガン)、謝飛(シェ・フェイ)、台湾の侯孝賢ホウ・シャオシェン)、朱延平(チュー・イェンピン)、李行(リー・シン)、魏徳聖(サミュエル・ウェイ)、香港の呉思遠(ン・シーユン)、羅啓鋭(アレックス・ロー)、唐季禮(スタンリー・トン)、文雋(マンフレッド・ウォン)、爾冬陞(イー・トンシン)、陳可辛(ピーター・チャン)ら。1992年香港電影導演會は、「第一回海峡両岸曁香港電影導演研討會」を催した。来年は香港映画が誕生して100年、研討會は「昨日、今日、明日」をテーマとし、中国語映画の新しい創造のため、過去を総括して現状を知り未来を展望した。また同時に「華人電影導演高峰論壇」を催し、大陸、台湾、マカオや海外の中国人映画監督が、香港映画及び中国語映画のアジア市場における新たな挑戦と映画デジタル化の新しい展開について共同で検討した。


07年、08年あいついで、楊徳昌エドワード・ヤン)、宋存壽(ソン・ツンショウ)、謝晉(シェ・チン)の3監督が亡くなった。昨日の研討会開始前には全員で1分間の黙祷を捧げた。


研討会では多くの監督が両岸三地の映画を回顧し現状を語った。呉思遠は香港映画が何故、輝きを無くしていったか及び97年以降の変化について。謝飛は改革開放30年の中での大陸映画の変化と国家の大映画から市民へ。最近、馮小剛の《非誠勿擾》が3億元の成績を収めたこと。李行は台湾映画の再生と輪廻を《海角七號》の成功を例に上げ、台湾の新人監督10人を紹介した。侯孝賢は80年代台湾の興行成績を示し、市場の衰退から最近の回復を語った。しかしまた彼は、これらの目標は台湾映画だけのことではなく、香港及び大陸も1つと考え、中国語映画が共同の目標を持ち、新人監督が広い視野をもって、ハリウッドに向かっていくことを望んでいると語った。


爾冬陞は《海角七號》が台湾で大ヒットしたこと、地元での成功とその他地域との差異を、《梅蘭芳》や《非誠勿擾》を例に、大陸では評判も集客もよいのに対して、香港では散々な情況な要因は主に、題材が香港人の好みに会わなかったためだとした。また爾冬陞は「以前は、映画の題材も香港市場のためであったが、今は大陸の観客に合わせなければならない。ここ1、2年台湾は、地元の映画製作と観客を回復しつつある」と嘆いた。爾冬陞は香港映画は近年、重大な問題が起こっている。監督、スター、スタッフが不足し、香港映画は次第に弱体化している。存在していくためには変わっていかなくてはならない。今回大陸の15人、台湾の10人の新人監督が一堂に参加しており、香港の新人監督も同様に参加し、お互いに友情を深めて欲しいと語った。by 2009.1.12「文匯報」(意訳あり)