張震（チャン・チェン）、桂綸鎂（グイ・ルンメイ）、高捷（ガオ・シェ／ジャック・カオ）、杜汶澤（チャップマン・トー）、戴立忍（レオン・ダイ）、金士傑（ジン・シージェ）、曾佩瑜、庹宗華（トゥオ・ツォンホア）、賈孝國（ジア・シャオグオ）
鍾孟宏（チョン・モウホン）：監督
仕事が忙しく車の中で朝を迎えてしまった男（張震）は、今日こそはケーキを買って家に帰ると約束する。ケーキを買い車に戻ると、自分の車の横に黒のベンツが停まっていて車が出せない。近くの床屋（高捷）に車の主を尋ねると、ビルの3階ではないかという。クラクションを鳴らしても車の主が現れないので、3階へ行ってみることにした・・・。
車の主を探すうちに出会う、さまざまな人々。一応、張震はいろいろなものに巻き込まれて、なかなか家に帰れないという設定なのだが、自分から進んでよけいな事をして家に帰れなくなっている。その間に、どうやら元ヤクザらしい床屋（高捷）、息子の帰りを待ちわびる父母と息子の子供、香港から台湾にやってきた仕立て屋の男（杜汶澤）、大陸から連れてこられた女（曾佩瑜）、そして自分と妻（桂綸鎂）の話しが挟まれていく。
高捷や杜汶澤はなかなかいい味なのだが、巻き込まれを演じる俳優は、もっとヌケたところがないと駄目で、張震はいろいろ物を考えていそうで少々似合わない。音楽は妙にかっこいいのだが、カメラはアップが多いわりには迫力はなく、カメラが意味なく上下に揺れて見にくく、カット割りが単純で、無駄なカットが多くてかっこよくない。やりたいことは分かるけれど、どこかしらちょっと的が外れてしまっている感じがした。
2009.1.11@百老匯電影中心
■□09年に見た映画一覧□■
