「易文:其人其藝」

出席:楊見平、楊見安、楊見樂(易文の子供たち) 
司会:何思穎 
於:香港電影資料館


子供たちから見た易文について。長男と長女は早くから香港を離れてしまっていて、あまり父親と接触がなかった。ただしとてもジェントルな人で、子供を怒ったりしたことがなかった。子供たちの目には父親の撮った映画は退屈な作品と映っていたという。


易文は克明に手帳をつけており(どこへ行った、何か買ったなども)、今回その手帳が電影資料館に寄付された。これは易文個人についてだけでなく、当時の中産階級の人々の生活、電懋についての具体的で貴重な資料である。易文は外に女性もいて、その事も手帳には書かれている。家族は故人の名誉のために隠そうとする傾向があるなかで、今回のこの手帳の寄贈は大変意義のあること。あらゆる経験(感情)が映画作りに影響している。特に三角関係を描いた作品と彼の感情との関わりはとても興味深い・・・・。日本で撮影した時にはストリップを見に行ったとも書かれているそうだ。