永久居留

《永久保留》
洪智傑(オスマン・ホン)、李家豪、周徳邦 
雲翔:監督


雲海は子供のころ、祖母たちがこの子は30歳まで生きられないと話していたことが常に頭の中にあった。家族は祖母を残して香港に移住、雲海(李家豪)は学費を稼ぎながら学校に通い、若くして自分の家を持った。ある日、テレビ番組に招かれ、イスラエル出身の男性を知る。番組で雲海はこの男性から「あなたはゲイか」と聞かれ、答えに詰まる。またある日、会社の女性から誘われるが、お互いに行為にいたれない。ほどなくして女性は雲海に「私はレズビアン」と告げる。このことがきっかけとなり、雲海は自らの性向をはっきりと認識する。
そしてある日、雲海はサウナで林風(洪智傑)と知り合う。気も趣味もあう2人だが、彼はストレートだった。


監督の自伝的半生(すごいナルだと思う)。III級なので、いろいろ遮るものはない(笑)。
李家豪は自分の家を手に入れたところで、いきなり服を脱ぎ捨て全裸。もう裸を見せるための演出としか思えず、笑う。その後も男2人が、「雲海と林風で風雲、僕が歩驚雲で君が聶風だ」なんていって夜の浜辺を走って行くというクサいシーンにも爆笑してしまう。ゲイムービー的見せ場も多々あるが、話しは一環して主人公(つまり監督自身)の生死感や喪失感といったものを描いていこうとしているのだろう。前作よりは出演者も撮影(邱禮濤が担当)も豪華になっていて、映画の質は上がっていると思うが、自分を美化しすぎ。拾いものは主役の李家豪が背は高くないがいい体だったことか・・・。
2009.4.24@UA朗豪坊


■□09年に見た映画一覧□■