黎明、銅鑼灣で飛び降り

黎明(レオン・ライ)は芸もすばらしくかつ肝が据わっている。繁華街で「飛び降りよう」としたり、ビルの外壁をよじ上ったりして、大勢の市民が回りを取り囲んだ。通りがかった人の叫び声が絶えず、飛び降りようとする黎明をためらわさせたのか、4回もNGを出した。また黎明が壁をよじ上ろうとした時には、足を踏み外して危ない場面もあった。


「人に勝つにはまず自分に勝たねば」。黎明は名言王の精神で、昨日林超賢(ダンテ・ラム)の新作《火龍》で自らに挑戦、銅鑼灣の空中で難しいアクションを繰り出した。全編にわたってダブルがついていたものの、毎回黎明は「ワイヤー」1本に命を預け自らが演じて、俳優としてのプロ根性を見せた。


林超賢は今回の映画で黎明を不死身に仕立てている。昨日は黎明が4階建てのビルをよじ上った。壁に取り付けられた鉄枠をにぎった黎明は緊張した様子で、スニーカーの足が突然踏み外し、バランスを崩してゆらゆらとしたところ、ダブルがその情況を見て黎明の足をまず安全な場所にもっていった。黎明は近くの高架橋を眺められれるほど高い外壁の鉄枠に取りついており、数百人の市民やファンが取り囲んだ。あるファンは小さな双眼鏡で黎明の歴史的な快挙を見逃すまいとした。


スタッフは撮影のため附近の道路の半分閉鎖を警察に撮影を申請していたが、ちょうどこの地区の区議補欠選挙があり、さらに行く道人が争ってロケを見ようとしたため、車と人が入り乱れる場面もあった。さらに安全を顧みず道路に飛び出してロケを見学しようとした人もいて、現場は一時混乱した。黎明が紙の箱がいっぱいに置かれた路上に2階から飛び降りようとすると、取り囲んだ見物人たちからわーっと声があがった。それが黎明を驚かせたのか、何度もためらって足が出ず、4回もNGを出すことになったが、幸いなことに最後にはなんとか成功した。


《十月圍城》の撮影に忙しい黎明は、さらに積極的にコンサートのリハーサルもしている。しかし彼は《火龍》の脚本を見たあと、すぐに撮影を決めた。さらに2か月かけて訓練もした。43歳の黎明は《火龍》の撮影で、街を走ったり、飛び降りたり、空を飛んだりしている姿をマスコミに撮られている。昨日は重要なシーンで、ロケ班は80人を超え、黎明に保険を掛けたため、制作費は30万を超えていた。アクション監督の銭嘉樂(チン・カーロッ)が失敗のないように現場を仕切っていた。


林超賢は、黎明の頑張りを大いに褒め「黎明の状態は1日ごとによくなる。これからもやっていけると思う。しかしコンサートがせまっている。今日の撮影をして、その他の重要なシーンは8月になってから撮影する」と話した。by 2009.6.22「東方日報」

目立つ場所での撮影だったため、「銅鑼灣を通りかかったら撮影していた」といって見学した人が私の廻りにもちらほら。