哈哈笑

《哈哈笑》甄珍、鄭少秋、唐菁、龍剛 
龍剛:監督 1976年 
カラー 國語・粤語 榮華


事情により初めの部分を少し見逃したので・・・。
宇宙から地球に警告を伝えにやってきたという謎の少女をめぐり、彼女のスクープを撮ったカメラマン、彼女をテレビに出演させようとするテレビ屋に、彼女を信じる修道女と子供たちがからんで繰り広げるライトコメディ。喜劇を借りながら、地球に住む人々に警告を発するという仕立てになっている。遠い遠いところかたやってきた宇宙人に甄珍。スクープを狙う新聞記者に鄭少秋。若い。ちょっと古天樂に似ている。


宇宙人の甄珍が伝えようとする地球の危機が何か具体的にはよく分からないが、甄珍は雑用係として学校に勤めると、学校の合唱団の要だが父親が薬物中毒で働かず貧しいため、勉強ができず退学されられてしまう少女を助けようとする。少女の母親役は羅蘭。羅蘭はこの映画ですでに恐ろしい形相で包丁を研いでいた! 夫は働かず、食べるものもままならないのに、セックスだけは妻に要求するため一家は子だくさん。妻は目の下にクマをつくって鬼のような顔で1日中、包丁を研いでいる(後に羅蘭がお化け映画で包丁を研いているのはこの映画の影響か?)。映画では子供は純粋で大人たちは思惑やお金にばかり頓着しているというわかりやすい図式。宇宙人は、地球人にはない能力(力持ちであり、怪我を治癒する能力、壁などすり抜けてしまう能力も)も持っている。それにしても宇宙人というのはいつからみな同じような造形なんだろうか。頭から足まですっぽりテレタビーズのような銀色のスーツ。なぜかヘルメットを持っている。
2010.5.8@香港電影資料館(作者本色:龍剛電影)


■□10年に見た映画一覧□■


「龍剛特集」はこの作品が最後。なお、今回の特集以前に見た龍剛作品は《窗》(id:hkcl:20050221)、《英雄本色》(id:hkcl:20060418)、《播音王子》(id:hkcl:20060419)、《飛女正傳》(id:hkcl:20080313)、《應召女郎》(id:hkcl:20080622)、《昨天今天明天》(id:hkcl:20080831)。これで、かなり龍剛作品を見たことになったようだ。