周星馳《喜劇之王2》を栢芝親子にオファーか

栢芝とルーカス。周星馳チャウ・シンチー)は1999年、自ら脚本・監督・主演した《喜劇之王》で張栢芝セシリア・チョン)を売り出し、彼女は一躍に人気者になった。11年後、周星馳は《喜劇之王》続編を計画中。新人を募集するだけではなく、張栢芝と長男の謝振軒(ルーカス)を一緒に出演させようと考えており、今回親子へのギャラは1000万に達すると思われている。


周星馳はかねてより《喜劇之王2》撮影に意欲ありと伝えられていたが、これまでこの話は噂の域を出なかった。ところが周星馳が上場会社帝通の執行董事代表取締役社長)の席に付き、毎年一定量の映画生産の必要から、加速的に撮影を開始するようだ。今年末に自ら監督・出演する西洋映画《太極》以外に、来年1月末には周星馳プロデュース、郭子健(デレク・クォック)監督で《喜劇之王2》を撮影する。昨年から今年にかけ、周星馳配下の星輝公司は、香港や大陸で新人募集を絶えず行い、ポテンシャルのある新人を捜している。


また新人以外に、周星馳はアニメ《長江7號愛地球》に続いて張栢芝親子と合作しようとしている。題材はスターである張栢芝の演技への情熱といったもので、ルーカスは張栢芝の子供か天才子役を演じるかははっきりしてない。しかし現場では母親である張栢芝の言葉に従っていればいいようにと考えており、すんなり撮影するためには親子を演じさせ同じシーンに登場させるのがよいだろう。さらには張栢芝が子供の面倒を見られるようにと考えている。


この映画に張栢芝を出演させるため、周星馳の会社は1000万香港ドルのギャラを用意し、親子出演を持ちかけている。爾冬陞(イー・トンシン)監督も《秋海棠》で親子共演を考えており、爾冬陞を恩師と仰ぐ張栢芝は復帰第一作には《秋海棠》と考えていたが、惜しいことに合意に至らず話は流れてしまい、彼女も失望していた。


現時点で多くの映画会社が、進んでギャラを高くしたり、彼女のスケジュールに出来る限り合わせると約束するなどし、張栢芝に出演をオファーしているが、実際のところオファーが多すぎ、短時間では決められない状況だ。多くの会社は争って張栢芝復帰作映画を作ろうと考えている。(略)


記者は周星馳張栢芝親子《喜劇之王2》出演の確証をとろうとしたが、答えは得られなかった。周星馳の口は堅いが、《長江7號》アニメ版の大陸プロモーション時に、張栢芝に映画をオファーしたいと話している。当時周星馳は「もちろん張栢芝に出演してほしい。しかし忙しいし、子供の面倒はみなくてはいけない。それに多くの監督がオファーしている。僕もその列に並んでる。列はとても長い」と話していた。周星馳張栢芝の関係を考えると、もし周星馳が自ら面に出てオファーすれば、彼女をスターにしてくれたほかならぬ周星馳の頼み、張栢芝は必ず彼の顔をたてることだろう。by 2010.9.15「蘋果日報