麥浚龍（ジュノ・マック）、蒼井そら、劉永、銭小豪、何華超
黄精甫：監督
大まかな感想は初見（id:hkcl:20101022）と同じ。
血も出て、痛そうな場面も多いのだが、やはり好みな映画であることを確認。スロー、真上からのショットなど外連も多いが、気にならないどころか、むしろ面白いと思う。
麥浚龍は非常に興味深い人物。歌手デビュー当時、ファンをお金で買ったなどとたたかれたが、そんな姑息な手段を使ってファンを獲得しなくてはならないというタイプの人ではない。父は会社の社長でお金に不自由はしておらず、趣味をお金に換えていける人。兄は雑誌「Milk」の創設者で、兄弟そろってサブカルチャーやファッション界をリードしている。ちゃらちゃらしたお金持ちの息子かと思いきや、インタビューなどでは、けっこうまともな事を言っていて驚く。
そんな彼が、ある意味満を持して本格的に映画に関わったのがこの作品といえるだろう。映画には原案を出した麥浚龍の美学が行き届いていると思えるし、監督の黄精甫は、麥浚龍を得てすばらしく化けたのではないだろうか。ただ、残念ながら興行成績はいまいちらしい。
2010.12.7@百老匯The ONE
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