最強囍事

《最強囍事》古天樂(ルイス・クー)、甄子丹(ドニー・イェン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、黄百鳴(レイモンド・ウォン)、張栢芝セシリア・チョン)、杜汶澤(チャップマン・トー)、熊黛林(リン・ホン)、閻妮(イェン・ニー) 
陳慶嘉(チャン・ヒンガー)・秦小珍(ジャネット・チョン):監督


石油王の陳奇侠(黄百鳴)は、彼女のDream(閻妮)のご機嫌を取るため、化粧品会社を1社買収して与えた。DreamはTVで人気のメークアップアーティスト沈美(古天樂)をCEOに無理矢理任命。沈美の臨時助手は簡潔(張栢芝)。会社は高級ショッピングモールに専用カウンターを出すことにし、沈美の友人・鄭宇強をスカウトした。彼はどんな女性も綺麗にしてみせるスーパーセールスマン。どんな女性の心も分かるのだが、1人だけ理解出来ない女性がいた。それは初恋の相手・戴夢妮(劉嘉玲)。小説家の彼女は物語を書き始めると、物語の主人公に自分がなった気分になってしまう。ある時はCA、ある時は60年代の女性、ある時はモデル。しかし彼女は自分の本当の心を理解していなかった。
会社はCMを撮影することになり、富豪の息子・滑溜溜(杜汶澤)のクルーザーを借りた。滑は自分に近寄ってくる女性は自分からいくらお金を引き出すかしか考えていないと嘆く。しかしお金に興味を示さない簡潔を見て、好意を持つようになるのだった・・・。


甄子丹がコメディ、張栢芝が復帰、劉嘉玲のコスプレ?が話題の賀歳片。劉嘉玲と甄子丹という組み合わせは新鮮だが、似合わないといえば似合わない。リアル旦那はんの梁朝偉王家衛も少し諷刺しておくという賀歳片のおきまりも。
張栢芝には相変わらずで、まだこんな役を振っているのかとちと残念。まったく力を発揮できていないし、目を細め泣きそうな顔でこまかして演技とはいえず。宇宙最強の甄子丹もコメディだと最強とはならず、すかした甄子丹が登場してくるだけだった。もう少しはじけてくれてもいいのに。それにひかえ古天樂はしなを作ってゲイっぽい役を演じているが、あまりにぴったりで素かと見まごう。そして古天樂は秋官に微妙似ていると気づく。劉嘉玲は、則武天につづいて面白い役を与えられており、生き生きしている感じ。黄百鳴も相変わらず。閻妮は存在感あり、登場すると場面をさらっていくが、まだまだ力はあるはず。熊黛林はまだまだ棒からぬけだせず。それでも賀歳片だから、一応これでOKといったところか。 
2011.1.30@會展(首映禮)


■□11年に見た映画一覧□■