ジャン=ピエール・レオー
フランソワ・トリュフォー:監督 モノクロ 1959年
日本で見ていなかったので、中文字幕で初見。
映画が素晴らしいのはすでに万人が認めるところなので、ディテールを見ながら楽しむ。主人公が着ているチェックのジップアップのジャケット。抱えているカバンのデザイン。学校の机にはインク瓶入れがついていて、ペンでノートを取っている。毎晩捨てに行くゴミ入れは長方形で持ち手がついている。ブリキで出来ているのだろうか。牛乳の大きな瓶の蓋は簡単に指で開けられる。細長いバケット。友人宅のベッドヘッドのデザイン。12歳なのにすでにタバコを吸っている。1959年の街並みとショップのロゴ。などなど・・・。
最後、主人公が海まで走っていき、波打ち際から引き返してくるカットで終わる。初めて見た海に感動したのだろうか。いや大きく広がる海に自らの孤独感をより確信させられただけではなかったのか。なぜなら自由とは孤独だから。たまにはフランス映画もいい。
2011.6.5@香港電影資料館「童心看世界・電影導演眼中的童年」
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