春嬌與志明(恋の紫煙2)

《春嬌與志明》舞台挨拶。
楊千嬅(ミリアム・ヨン)、余文樂ショーン・ユー)、楊冪(ヤン・ミー)、徐崢 
彭浩翔(パン・ホーチョン):監督


恋人同士になり同居した春嬌(楊千嬅)と志明(余文樂)。仕事優先の志明はどうも春嬌をおろそかにしがち。春嬌はそんな志明にはっきりと文句は言わないものの不満がたまっていく日々。ある日、荷物をもって母の元にもどってしまう。実家まで尋ねていく志明だが、春嬌は会ってくれない。そうして2人の中は次第に冷めていっていた。そんな頃、志明は北京へ。そして志明はCAの尚優優(楊冪)と知り合った。しばらくして春嬌は勤めていた化粧品販売店が閉店になり、会社が北京へ行くことになり春嬌も北京へ、そして春嬌もSam(徐崢)という年上の男性と知り合うのだが・・・。


《志明與春嬌》のその後を描くこの作品、今回の舞台は北京。それぞれに新たな恋人がいながらもやはり・・・、という展開で、前作よりもシリアスな部分も多く、恋に悩む男女が描かれていく。しかしそんなシリアスな中にも笑わせる要素も入れ、前作では不幸だった友人にはたっぷりな幸せを与えることも忘れてはいない。年上の女性の年下の男に対する心理状態の描写が素晴らしく上手だし、二股を掛けてしまった男の行動もよく描いている。また春嬌が志明への想いを断ち切れず、さらにはその想いを確信してしまう理由も非常によく理解できる。このあたりの心理描写はとくかく上手。さらには客演も多く楽しい。なかでも鄭伊健はキーになる役で多いに楽しませてくれる。
前作が香港的なもの満載だったのに比べれば、今回は粗口をはじめ香港的なるものは減少してはいるが、大陸へ行っても香港人香港人香港人同志の会話では香港精神顕在で上手くまとめていることに多いに感心する。
香港人友人は前作の方が香港的で面白かったとはいうものの、今回程度の大陸化なら許容範囲とのこと。香港では大丈夫だろとうと確信。大陸では果たしてどうなるのか、多いに気になるところだ。
2012.3.21@香港國際電影節(會展)


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