黄飛鴻傳上集之鞭風滅燭

《黄飛鴻傳上集之鞭風滅燭》
關徳興、曹達華、李蘭、石堅 
胡鵬:監督 1949年 永耀


黄飛鴻仏山の生昌荘という朝鮮人参を扱う店の祝いごとに呼ばれ獅子舞を披露する。この店の美しい妻に横恋慕したこの土地の有力者・大難雄は、店にいちゃもんを着けたチンピラから店の主人を救ってやり、これをきっかけに足繁く店に通ってくるようになっていた。ある日、夫婦を食事に招待するが、夫にたっぷり酒を飲ませて、妻をものにしよと考える。抵抗する夫を殴り家の外に放り出し、妻を我がものにとしようとしていた。夫婦の帰りが遅いのを心配した店のものがその様子を見て、怪我をした主人をかかえて帰り、それを見た黄飛鴻は事情を聞き、大難雄を尋ねていくが、話し合いは決裂、力で解決することになってしまう。しかし多勢に無勢で怪我をした黄飛鴻は、追っ手を逃れてある家に逃げ込み、そこの娘の手当を受けるのだった・・・。


關徳興が黄飛鴻を演じた最初の作品。映画が始まるとかなり長い時間、獅子舞が繰り広げられる。また劇中に功夫の型を見せるシーン、黄飛鴻の師傅が誰なのかを梁寛たちに語って聞かせる場面、暴力は好くないと解く場面などあり。しかし黄飛鴻も見下されて黙っているような人物ではなく怒り戦う。また第一作目から黄飛鴻は女性に言い寄られ、さらにはそれにどう答えていいのか分からないという役になっているのが興味深い。さらに後半部分になり梁寛(曹達華)は風月楼なる場所に赴き、女性と遊ぶという設定にもなっている。
アクションシーンは、今に比べればそれはそれは天と地ほどの違いがあり、高みから飛び下りるにはトンボを切っていたり、ターザンよろしくロープにつかまっていたりするのだが、なんせ1949年という年代を考えれば、十分に刺激的であっただろうと思う。
2012.3.24@香港電影資料館(香港神話・黄飛鴻電影)


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