那年春夏、之後

監督の盧鎮業。
ドキュメンタリー 盧鎮業:監督


2010年の正月のデモから始まり、高鐵反対、五区補欠選挙、六四、政府案に反対、七一デモ、菜園村を守れ、2011年の予算案に反対、セントラルのHSBCの下を占拠などのデモ、社会運動を撮った作品。


報道では映らない警官とデモ隊の言葉の詳細なやりとり(長毛も登場する)や、若いデモの主催者たちの声、運動のやり方などを拾っていく。
映画の後半では主に、昨年セントラルのHSBC下を占拠した者たちに焦点があたっている。HSBCの下になんだかテントのようなものがあるのは目にしていた。いつもの悪徳銀行への抗議というものとはタイプの違う若者の集いのように思っていたが、こんなことをやっていたのかと初めて知った。
インタビューの中で面白かったのは「デモはもう決まった形ができていて、デモして政府庁舎まで行き、バリケートを突破できず、バリケード前に居座り、警官に引っぱがされて数人が警察に連行され、翌日釈放される」。そして何か別の形にしたい。「彌敦道を占拠して経済活動が支障をきたせばすこしは影響があると思う」とか。デモもいつも同じだとやっている方も飽きるんだなと・・。
監督は今日も朝7時半から集会に出かけていって撮っていたのだろうと思う・・。ちなみに監督は今25か26歳。見た目は20歳ぐらいで、なかなかかわいらしい顔をしている。
2012.3.24@香港國際電影節(香港太空館)


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