「當粤語片偶上希治閣」

「當粤語片偶上希治閣」
出席:舒琪、易以聞 


先月の《裏窓》に続いて、ヒッチコックと広東語映画。
1950〜60年代、ヒッチコック映画の香港上映はタイムラグがほとんどない(アメリカ上映から1年以内に香港で上映)。影響を受けた作品は多いと思われる。ただし、ヒッチコックのようなサスペンスは香港では作れず、何故かコメディタッチになっている。その理由の1つはカメラ技術的な問題でヒッチコック映画のように陰影に富んだモノクロ画面を作り出せなかったことが大きな要因ではなかったかという。
《裏窓》から《後窗》(id:hkcl:20120611)、《めまい》から《回魂夜》(張瑛監督)が作られた。《九九九命案》《遺產一百萬》《我愛紫羅蘭》など、ヒッチコックの影響があると思われる。また、「ヒッチコック劇場」でヒッチコック自らが登場する様は、楚原が映画で取り入れている。
なお、ヒッチコックは映画プロモーションのため、2度來港しているとのこと。
2012.7.8@百老匯電影中心