香港3日目

今日は旺角東からMTRに乗って遠足。
その前に朝食ということで、何文田・勝利街の奇香冰室で早餐セット。こじんまりしていて近所の人が朝から来るという雰囲気で皿もカップもちょっとだけお上品。食べ終わって少し時間が早いが旺角東へ。
新世紀廣場でドニーさんとチアン・ウェンに挨拶してMTRで大圍、馬鞍山線に乗り換えて馬鞍山へ。馬鞍山駅に隣接する新港城中心下のタクシー乗場近くにある村巴乗り場から村へ。9:30の村バスだが少し早めに行ってみるともう人がいてバスは来ており、乗っていいという。運転手は「昨日も今日もハイキング客がいっぱい。タクシーもひっきりなしだよ」とのこと。昨日登って上でキャンプして初日の出を見る人がいっぱいらしい。
さて今日の目的地は馬鞍山村にできた「鞍山探索館」。この村の奥にはかつて鉱山があり一時期は村に4000人が暮らしていたという。教会や小学校もあったが今は使われていない。村には現在数十人が暮らしているという。キリスト教会がこの地と村の歴史を伝えようと教会を整備して公開している。
本当の目的地は整備された教会の方ではなくその向かいにある廃屋となった教会堂である。ここは映画《機動部隊・同袍》(id:hkcl:20090110)の最後に銃撃戦が行われる場所。どこだろうと必死にネットで探して場所は分かっていたが、香港在住時には行けなかった。当時ネットでは、封鎖された廃屋に勝手に入り込んで撮影している人たちの写真がいくつも発見できた。最近になって向かいの建物が整備されたようだ。ただし土日しか公開していない。
村バスは村人のもの。バスは買い物に来ているという村人の座席を残して出発。途中で村人を拾って村へ。ハイキングに行く人、山からハイキング客を乗せて降りてくるタクシーも見かけた。
終点に着きバスを降りると「鞍山探索館」への道順の指示があちこちにあるので、それに沿って村の中を進んで行くと左側に入り口がある。階段を上ると教会の建物があった。建物は山の中腹の高台のようになったところで、向かいの本当の目的地を眺める。鞍山探索館の人に向かいは行けるのかと聞くと、「向かいはずっと廃屋で封鎖されている。入れない」「前まで行けるの?」「階段を登って門の前まではいけるけど、犬が吠えるから注意して。自分たちも滅多に行かない」という。意を決して行く。門の前までは犬も現れず行けたが、門前で写真を撮ろうとしたら、2匹の犬に猛烈に吠えられる。怖い。撮影もそこそこに階段を降りていくと犬が金網のあるところから金網のない場所にものすごい勢いで移動してきて、目一杯吠える。飛びかかられるかと思っていたら、飼い主の声が聞こえたが、犬の吠える声は止まらない。怖すぎる。
また高台に登って向かいを眺める。再び鞍山探索館の人に「向かいは公開しないのか」と聞くと、「こちら側は教会の持ち物で、向かいは政府の建物だ」という。政府へのお願いが必要ということか。。
「今日は寒いから中に入ってお湯でもコーヒーでも飲んだら」と鞍山探索館の人がいうので、Cafeでコーヒーを飲んだ。帰りのバスは11:30だが、今日は人が多いから早めに行った方がいいよと鞍山探索館の人がいうので、早めにバス停に。やはり村人優先で10席ほどを残してバスが出発することになり、団体で来ていた子供たちのうち数人がバスに乗れなかった。
駅に戻る途中で大學行きのバスを見たので、懐かしさもあって乗ってみることにする(87K)。大學駅からMTRで大埔墟。以前に前まで行ったことのある元大埔警署が修復されているというので行ってみる。嘉道理農場・植物園が運営する地球環境に配慮した生活を提案する「緑匯學苑」という施設になっている。入場は無料だが、入り口で名前を書かされる。これまた綺麗に整備されているが綺麗すぎる気がしないでもない。この向かいの坂を少し登ったところにはもう1つ古い建物がある。ここは当初、《伊莎貝拉》で病院の設定で登場するレンガ造りの古い建築を探していて辿り着いた場所。《伊莎貝拉》はこの場所ではなかったが、後に甄子丹の《冰封侠》で黄聖依演じる小美の母(黄文慧)が入っている養老院の設定で登場している美しい建物がここだ。元・大埔舊北區理民府で現在は香港童軍總會新界東地域總部。現在建物の一部を修理しているようだったが、水撒きのおばちゃんが今日は工事が休みだからもう少し近くに来て写真撮っていいよ、と言ってくれたので、近くまで行って写真を撮る。高台を降りる途中にもさらに1つ古い建物があり、康文署文物復修組のオフィスになっているが警察の職員宿舍だったらしい。
ここを過ぎると左に見える大きな建物が大埔の街市でここの熟食中心にも美味しい麺を食べさせる店があるが、やはり今回は《那夜凌晨、我坐上了旺角開往大埔的紅VAN》のロケ地である華輝餐廳へ。アップルパイやチキンパイを食べているオヤジを横目で見て、昼のセットを食べる。ご飯の量が多い。食後、少し周りをふらふらして街市の中も冷やかしていると野菜が目について、野菜を見ると買って帰りたくなる。この時期だと豆苗と西洋菜(クレソン)。MTRで旺角に戻る。
宿に一度戻ってから今度は島側へ。今晩は柴灣の青年廣場で開催の亞洲青年電影節で《幸運是我》を観る予定だ。チケットはfbで質問に答えると当たるというもので、当たっていたのだが、友人も1枚あるという。時間的に余裕があるので、西灣河でMTRを降り《大茶飯》で阿Saの茶餐廳に使われた百好咖啡餅店で軽く腹ごしらえと思ったらまた量が多かった。西灣河から歩いて筲箕灣。1か所建物の存在確認をして再びMTRで柴灣の青年廣場へ。《幸運是我》上映後には監督、邵音音、呉日言がゲストに来るという。実際には音楽担当の波多野裕介も登壇した。ここで講。鏟。片の人たちと再会。帰りはバスでまず銅鑼灣へ、さらにバスで旺角へ戻った。

奇香冰室
鞍山探索館
緑匯學苑
大埔舊北區理民府
華輝餐廳
百好咖啡餅店
青年廣場