『哈日族(ハーリーズー)何故日本が好きなのか』

哈日族(ハーリーズー) 何故日本が好きなのか』酒井亨:著 光文社新書ISBN:4-334-03248-6
哈日族」という言葉は『哈日杏子のニッポン中毒』(ISBN:4-093-87334-8)の著者で、台湾の漫画家・哈日杏子の造語。日本が好きでたまらない人たちのことを指す。 『ニッポン中毒』の方が中毒患者の症例だとすれば、本書はその症状の原因を探そうというもの。台湾の複雑な歴史をひもときながら、香港よりさらに重症患者と見られる台湾の「哈日族」の心理をも検討する。
新書本1冊では、ほんのさわり程度という感じ。なかなか面白いが、私としては、もっと症例(笑)が知りたい。この著者、ファッションなどには詳しくないのだろう。ドラマなどは、具体的な名が上がるが、ファッションやそれに付随する雑誌名などまったくあげていないのが残念。重要なのは、ブランド名やどこからそういう情報を仕入れているかという情報経路、さらに日本のどんな部分を受容しているのかという事なのだから。
ようはもっと具体的な症例(つまり聞き取り調査)が豊富だったら、私的にはもっと面白いのになぁ。
こいう調査をアジア全域でやってみたら、さらに面白いはず。それぞれの国にはどういう「日本像」が存在するのか、よく分かるはずだ。まあそんな事のかけらが少しでも出来たらと思ってもう1つサイトhttp://hkvigor.hp.infoseek.co.jp/を作ったわけだけど、ちっとも更新してなくて、チト反省してみたりして(汗)。
写真:新しい道路標識には、地番が書かれている。

《飛鷹》訴えられる

・楊紫瓊の《飛鷹》、現像費用未払いで訴えられる

8月27日、嘉禾電影公司(ゴールデンハーベスト)系列の「天工沖印」はAspire製作に対して60万香港ドルの未払い請求訴訟を起こした。この未払い分は楊紫瓊主演映画《飛鷹》のフィルム現像費用だ。AspireはHan Entertainment Companyに支払い委託をしていたが、Hanが発行した2枚の小切手はどちらも換金できなかった。嘉禾側は、すでに口頭で未払い請求をしているが、回答が得られなかったとしており、株主への年次報告の必要から、裁判に訴えることにしたと話している。
記者が《飛鷹》の製作者である鍾再思に連絡したところ、「このことは歯牙にも掛からない至って簡単なこと。私と嘉禾の社長は共に香港にいなかったため、こんなことになってしまった。昨晩初めて訴えている事を知った。(未払いの金額は?)金額は確かだが、私が出て行くことじゃない。それは保険会社の仕事だ」と語った。by 2004.9.1「太陽報」&「明報」

簡単に言うと《飛鷹》の製作会社がフィルム現像費用を支払ってなくて、訴えられたってことですね。《飛鷹》大こけでしたからね。SARSで撮影が遅れるわ、途中資金難といわれ、目玉だったBoAは出ないわで、脚本の書き換えを余儀なくされるわ、散々でした。出来上がっても、岩城晃一は出てたけど、今ひとつぱっとせず。さらにいまや鍾再思と楊紫瓊の蜜月時代も終わりを遂げているようで、やはり金の切れ目は縁の切れ目なのでしょうか。

譚耀文新しい事務所は

中国星との5年の契約がちょうど終了。最近、英皇系列の澤星公司と契約した。9月初めには映画《驚天傳奇》の撮影で蘭州へに行く。演じるのは成龍の手下。by 2004.9.1「明報」抜粋

《驚天傳奇》はいま成龍キム・ヒソンで撮ってる映画。他に梁家輝、インドの女優・マリカなどが出演。監督は唐李禮。