第10回金紫荊奨発表

九龍湾で第10回金紫荊奨が発表された。

・最佳男主角:プレゼンテーター(以下P):李麗珍(ロレッタ・リー)、馮小剛(フォン・シャオガン)《功夫》組勢揃い
 《2046》(2046)梁朝偉トニー・レオン)*
・最佳女主角:P:劉徳華アンディ・ラウ)、任達華(サイモン・ヤム)
 《天下無賊》劉若英(レネ・リュウ)*
・最佳男配角:P:何超儀(ジョシー・ホー
 《功夫》元華(ユン・ワー)*
・最佳女配角:P:黄一飛(ウォン・ヤッフェイ)
 《餃子三更之2之一》白霊(バイ・リン
・最佳電影:P:?
 《功夫周星馳チャウ・シンチー)*
・最佳導演:P:厳浩(イム・ホー)と?
 《旺角黒夜》爾冬陞(イー・トンシン/デレク・イー)
・最佳編劇:P:黄百鳴(レイモンド・ウォン)
 《公主復仇記》彭浩翔(パン・ホーチョン)*
・最佳攝影:P:黄岳泰(アーサー・ウォン)
 《2046》杜可風(クリストファー・ドイル
・金紫荊卓越成就奨:P:霍先生
  劉家良*
(*印は本人がトロフィーを受け取った。プレゼンテーターは分かる範囲で)

何故か友人からチケットが回ってきて、生で授賞式を見てしまった。金像奨に比べれば、奨の数も少なく、舞台も派手さはない。劉徳華アンディ・ラウ)に梁朝偉トニー・レオン)、さらに来ないと言われていた周星馳チャウ・シンチー)がちょっと遅れて会場に入って来た時には、カメラマンが駆け寄っていって殺気だっていたのが後ろの方からでも分かった。劉師傅受賞の時には、全員が立ち上がって拍手を贈った。

另起爐灶之耳仔痛

記録映画 游静(ヤウ・チェン):監督


97年問題ということで、上映された作品の1つ。97年を控えて、カナダに移民した人や、香港へ戻ってきた人など数人へのインタビューを纏めたもの。1993年と1997年に撮ったという。インタビューの合間に返還に反対するデモの映像などが挟まっている。
移民した人にも帰ってきた人にも、様々な理由(人それぞれみな違う)がある様子がよく分かる。典型的だと思えるのは、ある女性の父母は、共産党を嫌って中国から香港へ行く、さらに香港が不安に思え子供達のことを考えてカナダへ行ったという。彼女の母は長年カナダに住んでいながら、一言も英語を話そうとしない。カナダが好きでやって来たのではない、子供達の将来だけを考えて移民したのだ。似たケースの人はたくさんいたのだろう。さらに面白いのは、誰もが自分はたとえカナダに居ても、アイデンティティは「香港人」だと話すことだった。それも英語混じりの広東語で。さらに今後どうするか、カナダに留まるのか、香港へ戻るのか、または別の土地にいるのか分からないという、インドネシア華僑の人もいた。
文字になったり報道されたもので、このような話しは知っているのだが、生の声で語られるのを見ると(カメラは長回しで発言者が言葉につまったり黙ってしまう場面も収録している)、よりリアルで、非常に興味深く面白かった。
この監督、2002年の電影節ので上映された《好郁》(これもインディ映画)というのも撮っている。電影節のあと、電影中心だけで公開になり、少し話題になっていたように思うが、見る機会がなかった。ソフトは発売されているはずなので探してみよう。
2005.3.5@百老匯電影中心「2005肯定独立」


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