千機変2 花都大戦

鍾欣桐(ジリアン・チョン)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、房祖名(ジェイシー・チェン)、陳柏霖(チェン・ポーリン)、呉彦祖ダニエル・ウー)、甄子丹(ドニー・イェン)、范冰冰(ファン・ピンピン)、瞿頼、陳冠希エディソン・チャン)、梁家輝(レオン・カーファイ)、成龍ジャッキー・チェン) 元奎・梁柏堅:導演


女王が支配し、男は奴隷となっている国。女王を倒す若者がやってくると託宣がある。誰が女王を倒そうとしているのか、一刻も早くその若者を捜し出し、抹殺しなければ成らぬと、刺客が放たれた・・。(以下ネタバレの可能性あり)。
Twins2人と房祖名、陳柏霖の4人が主役という事になる。Twins2人は前作に続いてよく動いていて関心する。しかしワイヤーで飛ばしすぎなのと、スローが多すぎて鼻につく。あとは演技がなってない。台湾の陳柏霖ももう少しましかと思ったが、今回は特にこれという見所はなし。広東語の発音が悪く非常に気になる(吹き替えてしまえばよかったのに)。房祖名は、演技は初めてだろうから、置いておいて、時々ホントにオヤジにそっくり(笑)。
出来れば鍾欣桐と房祖名の1組を主人公にして、蔡卓妍と陳柏霖が付き従うという構成にするのが一番妥当だと思うのだが、Twins2人に平等に台詞と見せ場を振るという拘束(笑)のためか、いまいちストーリーに中心点がない。さらにロールプレイングゲーム的(リング的か)な物語では、重要なのは実は脇役だと思う。この脇を担うのが梁家輝や甄子丹や成龍なのだが、これが主役たちに上手く絡まっていかない。唯一呉彦祖と范冰冰を絡ませよとするが、これもかすってる。ここは脚本の問題だ。脇を丁寧に描き、演技の出来るきちっとした人を配して、主役たちをもり立てれば、かなり面白く出来るはずなのにと、すこぶる不満(笑)。
本格アクションシーンは成龍(出番は甄子丹との対決場面のみ)と甄子丹に任せているが、甄子丹は棒持ってさすがに格好いいのだが、これまたワイヤーで飛ばしすぎで、成龍もワイヤーでびゅんびゅんで、もったいない。
房祖名は主役でも、顔からも分かるように頼もしキャラではなく弱キャラ。スクリーンで見ると眼鏡を掛けないとホントに和み系の顔で憎めない顔はしてる。今後どういう役が出来るのか未知数だが、成龍の跡は継げないだろうから、コメディの方がいんじゃないかと思うけど。昨日、初日、旺角百老匯21:50の回、ほぼ満席。私的には50ド(笑)。


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