桃色

Sho、呉嘉龍、松坂慶子@《桃色》首映禮
章小蕙(テレサ・チョン)、松坂慶子、河利秀(ハリス)、Sho、呉嘉龍(カール・ン) 
楊凡(ヨン・ファン):監督


不動産屋の美麗(章小蕙)と部屋を探しにきた女性・梅木里子(松坂慶子)、美麗が街ですれ違う警察官(呉嘉龍)、カメラマン(Sho)と恋人(河利秀)の5人が織りなす愛の様相。過去と現在、性を入れ替えて、5人が愛に身を焦がしていく。


今回話題は女優3人の露出度とSM。特に、章小蕙の露出度。章小蕙はたしかに大解放。鍾鎭濤(ケニー・ビー)の元妻とはいえ、基本的には素人なのによくここまでとは思う。好みは別にして、40過ぎとは思えないほど綺麗であることも確か。個人的には彼女の顔を見ると何故か松田聖子を思い出すのだが。
河利秀は露出は拒否したそうなので、見えそうな部分は吹き替えらしい。時々顔がBoAに見える(笑)。


松坂慶子という人は、身体中から「女」があふれ出ている人だと思っている。濃厚に「女」の匂いがする。それもねっとりとした匂いがする。ところが、この映画の松坂慶子は、そのねとりとした感じが微妙に足りない。化粧がいつもとまったく違って夏木マリ状態なのと、台詞回しと振るまいが大仰すぎる。その大仰さが、彼女が本来持っている女の匂いと方向が違うのだろう。


台詞のことでいえば、大部分が日本語で、章小[艸/恵]も河利秀も日本語を話す。章小[艸/恵]は香港人で日本語が分かる設定なので、多少発音が可笑しくても眼をつぶれる、しかし河利秀は日本人という設定で、ほぼ日本語で話す。日本語を理解しない人にはどう感じたのか分からないが、日本語を理解するモノとしては、これがかなり苦しい。日本公開時は吹き替えたほうがいいのでは(ユニバーサルが版権を買ったので、日本は2月公開とこちらの新聞にありましたが?)。
男たちはどうかというと、Shoは時々竹野内豊に似ている。可もなく不可もなく。出番は沢山あるが、台詞あったかな? 
呉嘉龍は、彼の役はなかなか面白い。帽子を目深にかぶって、表情がほどんど見えないようにしているが、その帽子の奥の眼は、好奇心でいっぱいに見開いているだろうと思える。これまた台詞がないのだが。香港では彼の行為に観客から笑いが漏れる。
楊凡なので、美術・女性陣の衣装関係は綺麗だし、カメラも綺麗だとは思うが、危ないところだと思う(笑)。やっぱり十分キワモノ。2004.10.27@JP銅鑼灣(首映禮)


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