映画人会議を招集

日々衰退している映画業界を救うべく映画人たちが組織した「電影業緊急應変小組(映画業緊急対応小委員会)」は、昨日夕方始めての会議を招集した。映画出資者代表・荘澄は、2時間の懇談会の後、すでに最初の共通認識は得られ、3つ解決すべき問題があるという事も分かった。さらに政府が金銭と場所について協力してくれるといいと話した。
昨日の会議には15人が出席した。施南生、岑建勲(ジョン・シャム)、荘澄、陳嘉上(ゴードン・チャン)、張同祖(チョン・トンチョー)ら映画人以外に政府関係者も参加し、その中には、工業・商業及び科学技術局、知識産権(知的所有権)署副署長、海関(イミグレ)総監、アメリカ影協亞洲区代表なども含まれていた。
荘澄はインタビューを受け、会議には進展があり、初期の共通認識は得られ、映画界には3つの解決しなければならない問題があると話した。荘澄は「まずウエッブサイトからのダウンロード問題は非常に深刻だということ。現在の香港市民は認識が不足していること。したがって我々はまず教育から着手するということ。学校で不法ダウンロードにいて話してもらい、また政府関係では、不法ダウンロード取り締まりについて検討してもらう」と話した。
また彼は続けて「第二は不法レンタル問題。小さなVCD店でVCDレンタルをしているところが多く、これが百士達(ブロックバスター)閉店の原因だった。このような小型の店舗は30ドルで買ったVCDをレンタルしている。これは版権所有者にとっては非常に不公平だ。しかしこれは法律の灰色地帯で、彼らを起訴することは出来ない。したがって我々は工商及び化技局の代表と検討し、できる限り早い立法化を望んでいる」と話した。
最後は業界内の問題。寰亞の社長である荘澄は、「現時点で香港映画の人材は不足している。俳優たちやスタッフとも安いギャラでは引き受けないという問題もあり、これが香港映画の質の問題にもかかわっている。我々業界内の人々でこれらについて研究し、できる限り早い解決策を見つけたいと思っている」と話した。
またこれら差し迫った3つの問題を解決する以外に、荘澄は「電影業緊急應変小組(映画業緊急対応小委員会)」はいずれ出資者とも会う予定だという。彼らが現状を理解してくれ、また政府が金銭面などで援助をしてくれることに期待していると話した。
・古天樂ギャラを下げる
古天樂(スイス・クー)は昨日、杜[王其]峰(ジョニー・トー)監督のペプシのチャリティー短編を撮影していた。香港映画産業が低迷していることについては、古仔も憂慮している。また彼はギャラを減らすつもりがあると話した。
最近の香港映画産業は不況。クリスマス時期には《功夫カンフー・ハッスル)》しか上映が予定されていない。古仔はいまのところ生産量が減っているわけではない。現在、香港映画の資金のうち主な用途は俳優のギャラ、彼はいずれ多くの資金で撮影出来るようになるといいと話す。また彼は香港に映画産業がなくなるのは見たくない。他の俳優達の方法や見方は、みなそれぞれ違う。しかしみな映画産業を応援している、と話した。 by 2004.11.30「文匯報」

駄目だこりゃ。まあこの小委員会はこういう事を話す場所なんだろうけど、これで香港映画が救えるわけがない。こんな対処療法的なもので救えるわけがないじゃない。もっと根本を考えるべきじゃなのでしょうか。こんなことは政府に任せといて(政府に圧力掛けるためにこれが必要なんだろうけど、もう1回開けばいいから、あとは政府に任せて)、監督は映画撮りなさいよ。プロデューサーはいい脚本でも探しなさいよ。映画会社はスターでも見つけに行きなさいよ。こんなのんびりしてる閑は無いはず。いい脚本、魅力的なスター、新鮮な映画監督で、香港人をびっくりさせる映画でも考えて下さい。基本的に政府に協力を仰ぐって時点で、終わってるけどね。先はとっても暗いわ。