陳可辛、金城武・周迅と

ハリウッドにはミュージカル映画《シカゴ》がある。香港の監督陳可辛(ピーター・チャン)はハリウッドスタイルのミュージカル映画《Perhaps Love》を金城武、周迅(ジョウ・シュン)という組み合わせで撮る。この映画は資金6000万香港ドルの大作。香港映画がミュージカルブームを作るかどうかは分からないが、香港映画が新しい側面を見せてくれることは確かだ。《Perhaps Love》は今月撮影が始まり、北京、上海でロケする。
この映画はミュージカルだ。陳可辛は先だってすでにインドのボンベイへ行き、著名なダンス監督Farih Khanに会っており、この映画のダンス監督に彼を招き、振り付けをして貰いたいと考えている。何故ならインドはミュージカル映画の都でインドのハリウッド(ボリウッド)と異名を取っているからだ。
・インドのダンス師匠が助っ人
Farih Khan*1は踊りに優れた監督で、昨年彼がダンス監督をつとめた《偸歓嫁期》*2は、インドの興行成績1位だった。
金城武と周迅は歌手ではないが、台湾や大陸でそれぞれレコーディングしたことがあり、彼ら自身も音楽に対して興味を持ち、一定の知識を持っている。インドのダンス師匠がオファーに応じ歌と踊りの指導をすることになれば、面白いものが出来るのは確実だ。また陳可辛は、金城武と周迅という新しい新しい時代のカップルで観客に新鮮さを与えられればいいと考えている。さらに陳可辛はミュージカルを撮影するとこは認めており、周迅、金城武接触したことも認めている。
・張學友が介入
《Perhaps Love》は三角関係のラブストーリーであるため、金城武と周迅の間にはもう1人の主役がおり、張學友が出演することになるようだ。
周迅のマネージャーは昨日電話で、陳可辛の映画を撮影するにあたっての話し合いは大変有意義なものだった。周迅はダンスと歌を勉強しているので、この役は彼女に相応しいし、現在周迅は北京で新譜をレコーディング中だという。金城武のマネージャーもまた、陳可辛とこの映画について話し合い中だと認めている。by 2004.12.1「東方日報」

こういう企画こそ、いま香港映画が欲しいものの1つじゃない? 金城武が踊れるのかとか、周迅はどうかって話しもあるけど、それは横に置いて、新鮮な俳優の組み合わせ、新しい発想(ミュージカル、それもインド)、大きな資金。こういうものを作ろうとする事がなにより大事なわでしょう。うだうだと机上の議論を繰り返しても何もならない。監督達は映画を撮ってこそ、香港映画を救えるのではないのか。1作じゃ駄目だ。みんながこうやって智慧を絞り、力を出せばそれが香港映画を救う事になる。しかし悲しいかな、俳優は台湾と大陸、香港は人材不足。
インドといえば、中国星の旧正月映画もインドだし、成龍もたしかインド女優を使っていたので、これからは韓国じゃなくてインドと合作か?? インド映画が、カンフー映画の影響受けてるらしい(一部かもしれないが)と聞いているし、大娯楽作品を作るという点では、香港もインドも一致しているわけで、なかなか面白い組み合わせなんじゃないでしょうか。

*1:ちょっと調べたが、この名前では見あたらず。 Farah Khanではないか?

*2:原題は調べ付かず